東京株式(大引け)=65円安、続落も中小型株物色旺盛で下げ渋る
大引けの日経平均株価は前週末比65円71銭安の1万9455円88銭と続落。東証1部の売買高概算は15億9718万株、売買代金概算は2兆396億9000万円。値上がり銘柄数は991、対して値下がり銘柄数は862、変わらずは156銘柄だった。
きょうの東京市場は、朝方はリスク回避の動きが強かった。前日の欧米株市場が高安まちまちで米国ではNYダウが小幅ながら3日続落と上値の重い展開だったことや、外国為替市場では一時1ドル=112円台前半に円高が進行したこと、米長期金利が低下傾向にあることなどで、主力輸出株や大手金融株には買いが入りにくい地合いだった。トランプ米大統領の保護主義的な政策に対する警戒感も根強い。ただ、下押す場面では日銀のETF買いに対する思惑が働き、個人投資家を中心とした押し目買いが観測されている。機関投資家は動きにくいものの、個別株物色意欲は旺盛で、値上がり銘柄数は1000近くに及び、値下がり銘柄数を上回っている。特に発行株数の少ない小型株に買いが目立った。
個別では、ソフトバンクグループ<9984.T>が軟調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>、第一生命ホールディングス<8750.T>なども売り優勢だった。TDK<6762.T>、大塚ホールディングス<4578.T>も下落した。FPG<7148.T>が急落、東京製鉄<5423.T>、タカラレーベン<8897.T>なども大きく売られた。ビックカメラ<3048.T>、小糸製作所<7276.T>も安い。
半面、任天堂<7974.T>は活況高となった。オハラ<5218.T>が値を飛ばしたほか、住友不動産<8830.T>によるTOB発表を受け住友不動産販売<8870.T>はストップ高で買い物を残した。KLab<3656.T>、サイバーエージェント<4751.T>なども物色人気を集めた。トプコン<7732.T>、レーザーテック<6920.T>、オルトプラス<3672.T>などの上げ足も目立つ。低位株ではフィード・ワン<2060.T>やユニデンホールディングス<6815.T>などが大きく上昇した。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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