■株式見通し:28000円突破を意識した相場展開が期待される
■ソフトバンクG、1Q税前利益55.0%増 1兆2924億円、コンセンサス上回る
■前場の注目材料:大和ハウス、米社買収、テキサス州に参入
■28000円突破を意識した相場展開が期待される
11日の日本株市場は、こう着ながらも強含みの相場展開になりそうだ。10日の米国市場ではNYダウが162ドル高だった。上院がインフラ包括法案で合意し、過去数十年で最大の公共投資で回復を強めるとの期待が強まり、景気敏感株を中心に買われた。ハイテク株では利益確定売りが広がりナスダックは下落。シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円高の27965円。円相場は1ドル110円50銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。上院がインフラ包括法案で合意したことは材料視されるものの、想定されていた流れとも見られるため、反応はそれ程大きくないだろう。また、ハイテク株が売られ、ナスダックは下落しているが、長期金利の上昇のほか、半導体メモリーの販売価格の低下予想などが売りに向かわせたようである。ただし、足元では連日でリバランス的に上下を繰り返しており、嫌気される動きも限られよう。
昨日の日経平均は一時28000円を回復し、上値抵抗線として意識されていた25日線を突破する場面が見られた。その後は戻り売りに押される格好とはなったものの、底堅さは意識されている。本日も底堅さが意識されるなか、引き続き28000円突破を意識した相場展開が期待される。28000円を支持線に変えてくるようだと、75日線が位置する28500円水準とのレンジに移行する可能性も想定しておきたいところか。
物色としては引き続き決算を手掛かりとした物色が中心になろうが、昨夕決算を発表したソフトバンクG<9984>の動向が注目されよう。ADR市場ではやや弱い動きであったが、大きく売られるような状況にならなければ、アク抜けが意識されやすい。また、中小型株の決算発表が本格化しており、昨日も中小型株への決算を手掛かりとした個人主体の物色が見られていた。本日も同様の相場展開といったところか。
■ソフトバンクG、1Q税前利益55.0%増 1兆2924億円、コンセンサス上回る
ソフトバンクG<9984>が発表した第1四半期(4-6月)決算は、売上高が前年同期比15.6%増の1兆4791.34億円、税前利益は同55.0%増の1兆2924.78億円だった。コンセンサス(400億円程度)を上回る。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(27888.15、+68.11)
・NYダウは上昇(35264.67、+162.82)
・シカゴ日経先物は上昇(27965、大阪比+115)
・1ドル110円50-60銭
・米原油先物は上昇(68.29、+1.81)
・海外コロナワクチン接種の進展
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・大和ハウス<1925>米社買収、テキサス州に参入
・ソフトバンクG<9984>孫会長、中国リスク注視、投資先「バランス良く分散」
・三菱電機<6503>英SGS買収、分散電源制御技術を強化
・第一生命HD<8750>豪生保会社を728億円で買収、20年間の独占販売提携
・アサヒ<2502>来月めどに中間持ち株会社設立
・ソニーG<6758>米アニメサービス企業の買収完了
・コニカミノルタ<4902>辰野工場が再稼働
・エア・ウォーター<4088>エア・ウォーターなど、酸素濃縮装置増産急ぐ、自宅療養向け
・武田薬<4502>京大と新会社、iPS再生医療製品に特化
・日ペHD<4612>ウットラムに186億円で独・印3社譲渡、M&A資金確保
・大気社<1979>実証用植物工場が稼働、産業空調技術を活用
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 7月マネーストックM3(前年比予想:+4.7%、6月:+5.2%)
<海外>
・特になし <ST>
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