日経平均は反発、買い一巡後は上げ幅縮小する展開に
9日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は331.37ドル高(+0.85%)の39387.76ドル、ナスダックは43.51ポイント高(+0.27%)の16346.27、S&P500は26.41ポイント高(+0.51%)の5214.08で取引を終了した。週次失業保険申請件数の増加で利下げ期待が再燃し、寄り付き後、上昇。ソフトランディング期待を受けた買いも続いたほか、長期金利の低下で、ハイテクも底堅く推移し相場全体を支援。終日堅調に推移した。終盤にかけダウは上げ幅を拡大し終了。
米国株の上昇を受けて、東京市場は買い優勢で取引を開始。日経平均は上げ幅を広げ、38741.88円と25日移動平均線と75日移動平均線を一時上回る場面が見られた。ただ、買い一巡後、225先物が上げ幅を一気に縮小したことで日経平均も上げ一服。前引けにかけては寄付きの水準でのもみ合いとなった。なお、寄付きに算出された5月限オプション特別清算指数(SQ)は38509.47円(市場推定)。
日経平均採用銘柄では、決算発表などが材料視されてダイキン<6367>が急伸したほか、神戸鋼<5406>も今期最終増益予想が好感されて買われた。また、バンナムHD<7832>、SUMCO<3436>、コナミグループ<9766>、味の素<2802>も決算が材料視されて上昇。日本郵船<9101>、川崎重<7012>、商船三井<9104>、三菱商事<8058>が買われた。
一方、今期業績見通しが物足りないと評価されたスクリーンHD<7735>が大幅安となったほか、日本製鉄<5401>も今期純利益見通しが市場予想を大幅に下回ったことで売られた。また、パナHD<6752>は今期最終減益見通しが嫌気された。このほか、旭化成<3407>、トヨタ自<7203>、村田製作所<6981>、日本精工<6471>が売られた。
業種別では、海運業、その他製品、石油・石炭製品、鉱業、倉庫・運輸関連業などが上昇した一方、輸送用機器、その他金融業、電気機器、非鉄金属の4セクターのみ下落した。
後場も引き続き取引時間中に発表される決算に注目が集まる。12時台には、東洋水産<2875>、IIJ<3774>、13時台には、日空調<1952>、扶桑薬<4538>、旭コンクリ<5268>、シンフォニア<6507>、第四北越FG<7327>、阪和興<8078>、住友倉庫<9303>、ヤマタネ<9305>、14時台には、三住道路<1776>、大和ハウス<1925>、明治HD<2269>、ステラケミファ<4109>、BML<4694>、ニチレキ<5011>、宮越HD<6620>、スターゼン<8043>などが予定されている。
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