■関電工 <1942> 1,396円 (+94円、+7.2%)
関電工 <1942> [東証P]が急反発。31日午後1時ごろに発表した第2四半期累計(4-9月)連結決算が、売上高2618億2100万円(前年同期比12.0%増)、営業利益157億4500万円(同15.5%増)、純利益111億300万円(同16.8%増)と2ケタ増益となり、従来予想の営業利益154億円を上回って着地したことが好感された。事務所・庁舎向けや工場向け屋内線・環境設備工事の完成工事高が増加したほか、配電線工事も伸長し業績を牽引した。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高5770億円(前期比6.5%増)、営業利益360億円(同9.9%増)、純利益233億円(同10.1%増)の従来見通しを据え置いている。
■特殊陶 <5334> 3,350円 (+225円、+7.2%)
日本特殊陶業 <5334> [東証P]が急反発。30日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を6000億円から6070億円(前期比7.9%増)へ、営業利益を965億円から1100億円(同23.3%増)へ、純利益を675億円から810億円(同22.2%増)へ上方修正し、配当予想を中間66円・期末67円の年133円から中間・期末各80円の年160円へ引き上げたことが好感された。一部地域で新車組み付け用製品の販売が想定より減少するとみられるものの、半導体供給不足の緩和からのリバウンド需要により自動車生産が回復傾向にあることから、自動車関連が底堅く推移していることが要因。また、為替レートが想定よりも円安に推移していることも寄与する。なお、第2四半期累計(4-9月)決算は、売上高3011億5200万円(前年同期比7.9%増)、営業利益570億900万円(同6.4%増)、純利益461億8600万円(同7.2%増)だった。
■PALTAC <8283> 4,860円 (+315円、+6.9%)
PALTAC <8283> [東証P]が急反発。同社は10月30日大引け後に決算を発表、24年3月期第2四半期累計(4-9月)の経常利益(非連結)は前年同期比15.9%増の156億円に伸び、通期計画の295億円に対する進捗率は52.9%となり、5年平均の51.9%とほぼ同水準だったことで好感されたようだ。
■りたりこ <7366> 2,018円 (+126円、+6.7%)
LITALICO <7366> [東証P]が急反発。30日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4-9月)連結決算が、売上高143億9200万円(前年同期比26.2%増)、営業利益13億5200万円(同7.7%増)、純利益18億6700万円(同2.7倍)と増収増益で着地したことが好感された。LITALICO発達ナビ、LITALICO仕事ナビ、LITALICOキャリアなどのプラットフォーム事業で営業体制の強化が進み、SaaS型プロダクトを中心に契約事業所数の増加ペースが加速したことが寄与した。また、持ち分法適用関連会社Olive Unionの全株式を売却し10億円の売却益を金融収益に計上したことも利益を押し上げた。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高300億円(前期比24.1%増)、営業利益38億5000万円(同31.5%増)、純利益34億5000万円(同90.4%増)の従来見通しを据え置いている。
■ほくほくFG <8377> 1,748.5円 (+97円、+5.9%)
ほくほくフィナンシャルグループ <8377> [東証P]が急反発。同社は10月30日大引け後(17:10)に業績修正を発表、24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益を従来予想の70億円→160億円(前年同期は93億円)に2.3倍上方修正し、一転して71.9%増益見通しとなったことで好感されたようだ。
■サンワテク <8137> 2,202円 (+118円、+5.7%)
サンワテクノス <8137> [東証P]が急反発。同社は10月30日大引け後に決算を発表、24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比3.5%増の37億円に伸び、従来の24.5%減益予想から一転して増益で着地。併せて、通期の同利益を従来予想の56.9億円→58.6億円(前期は76.7億円)に3.0%上方修正し、減益率が25.9%減→23.6%減に縮小する見通しとなったことで好感されたようだ。
■日軽金HD <5703> 1,650円 (+88円、+5.6%)
日本軽金属ホールディングス <5703> [東証P]が急反発。31日午後2時ごろに発表した第2四半期累計(4-9月)連結決算が、売上高2504億5200万円(前年同期比1.0%減)、営業利益56億8100万円(同55.3%増)、純利益21億4400万円(同43.6%減)となり、従来予想の営業利益40億円を大幅に上回って着地したことが好感された。板、押出製品で 半導体関連の需要調整や中国における押出製品など自動車向けの減速による影響があったものの、パネルシステム部門が冷凍・冷蔵分野やクリーンルーム分野で好調に推移したほか、輸送関連部門のトラック架装事業や箔、粉末製品の回復などが貢献した。24年3月期通期業績予想は売上高5500億円(前期比6.4%増)、営業利益170億円(同2.3倍)、純利益75億円(同4.1%増)の従来見通しを据え置いている。
■東海東京 <8616> 510円 (+26円、+5.4%)
東海東京フィナンシャル・ホールディングス <8616> [東証P]が急反発。同社が31日午前11時ごろに発表した4-9月期決算は、営業収益が前年同期比12.5%増の434億7400万円、純利益が同5.7倍の46億2500万円だった。これを好感した買いが流入した。株式委託手数料の増加により受入手数料が大きく伸びた。また、トレーディング損益も好調だった。通期見通しは引き続き非開示としている。
■イー・ギャラ <8771> 1,729円 (+86円、+5.2%)
イー・ギャランティ <8771> [東証P]が急反発。同社は10月30日大引け後に決算を発表、24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比14.9%増の23.6億円に伸びたことで好感されたようだ。通期計画の49億円に対する進捗率は48.2%となり、5年平均の48.0%とほぼ同水準だった。
■大塚HD <4578> 5,050円 (+149円、+3.0%)
大塚ホールディングス <4578> [東証P]が大幅反発。31日午後1時30分ごろに発表した第3四半期累計(1-9月)連結決算が、売上高1兆4790億円(前年同期比16.8%増)、営業利益2026億5000万円(同76.5%増)、純利益1617億1300万円(同45.6%増)と大幅増益となったことが好感された。医療関連事業で持続性抗精神病薬「エビリファイ メンテナ」、抗精神病薬「レキサルティ」、V2-受容体拮抗剤「ジンアーク」、抗悪性腫瘍剤「ロンサーフ」のグローバル4製品と導出品に対するロイヤルティー・マイルストーン収入の増加が業績を牽引した。一方のニュートラシューティカルズ関連事業では、「ポカリスエット」及び「ネイチャーメイド」が引き続き伸長した。なお、23年12月期連結業績予想について、売上高を1兆9050億円から1兆9850億円(前期比14.2%増)へ上方修正したものの、営業利益2450億円(同63.0%増)、純利益1880億円(同40.4%増)は従来見通しを据え置いている。
■小田急 <9007> 2,141円 (+57円、+2.7%)
小田急電鉄 <9007> [東証P]が反発。31日午後1時15分ごろ、24年3月期の連結業績予想について、売上高を4000億円から4095億円(前期比3.6%増)へ、営業利益を350億円から450億円(同69.2%増)へ、純利益を628億円から710億円(同74.3%増)へ上方修正したことが好感された。運輸業の好調を牽引役に上期業績が好調に推移したことに加えて、第3四半期以降も鉄道業やホテル業を中心に業績が想定を上回って推移する見通しであることが要因としている。なお、第2四半期累計(4-9月)決算は、売上高1962億5400万円(前年同期比3.3%増)、営業利益266億100万円(同83.3%増)、純利益261億2400万円(同2.6倍)だった。
■東邦HD <8129> 3,400円 (+79円、+2.4%)
東邦ホールディングス <8129> [東証P]が反発。31日午前11時ごろ、集計中の第2四半期累計(4-9月)連結業績について、売上高が従来予想の6510億円から7340億円(前年同期比7.7%増)へ、営業利益が38億円から64億円(同9.7%増)へ、純利益が67億円から87億円(同2.4倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の第9波ともいわれる感染拡大に伴い、治療薬の売り上げが想定を大きく上回ったことに加えて、がん治療薬などの新薬やスペシャリティ医薬品の販売が順調に拡大したことが要因。また、個々の製品価値と流通コストに見合った単品単価交渉と販管費の圧縮に努めたことも奏功した。
■三和HD <5929> 2,018.5円 (+43円、+2.2%)
三和ホールディングス <5929> [東証P]が反発。31日午前11時30分ごろ、24年3月期の連結業績予想について、売上高を5800億円から6000億円(前期比2.0%増)へ、営業利益を475億円から600億円(同6.6%増)へ、純利益を318億円から400億円(同20.9%増)へ上方修正したことが好感された。1ドル=128円から140円へ、1ユーロ=138円から152円へ見直したことに加えて、米州事業で想定以上に売価維持ができる見通しであることや国内事業が旺盛な工場建設や大型再開発案件を中心に堅調に推移していることが要因としている。なお、第2四半期累計(4-9月)決算は、売上高2856億5700万円(前年同期比6.5%増)、営業利益277億3300万円(同29.0%増)、純利益221億900万円(同63.9%増)だった。また、上限を325万株(発行済み株数の1.47%)、または50億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は11月1日から来年3月31日までで、株主還元を強化するとともに、資本効率の向上及び機動的な資本政策の遂行を図るためとしている。
■JR東海 <9022> 3,396円 (+50円、+1.5%)
東海旅客鉄道 <9022> [東証P]が反発。30日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆5660億円から1兆6270億円(前期比16.2%増)へ、営業利益を4300億円から5020億円(同34.0%増)へ、純利益を2500億円から3080億円(同40.4%増)へ上方修正したことが好感された。コロナ禍からの経済活動の活発化に伴い東海道新幹線や在来線の利用が増え、運輸業が足もとで好調に推移していることが牽引する。また、「ジェイアール名古屋タカシマヤ」のラグジュアリーゾーンの大規模リニューアルを完了するなど流通業の収益力強化を図ったことも寄与する。なお、第2四半期累計(4-9月)決算は、売上高8175億4500万円(前年同期比28.9%増)、営業利益3120億9200万円(同81.5%増)、純利益1950億7900万円(同2.0倍)だった。
※31日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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