東京株式(大引け)=149円高、円高に歯止めかかり投資家心理改善
大引けの日経平均株価は前日比149円13銭高の1万6745円64銭と反発。東証1部の売買高概算は17億5182万株、売買代金概算は2兆728億4000万円。値上がり銘柄数は927、対して値下がり銘柄数は919、変わらずは127銘柄だった。
きょうの東京市場は、朝方はわずかに下落して始まったものの、徐々に買いが優勢となった。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック指数、S&P500指数が揃って反落したものの、前日に273円安と大きく下押していた日経平均は、日銀のETF買いに対する思惑を底流に値ごろ感からの押し目買いが入った。NY外為市場で一時1ドル=100円台を割り込んだドル円相場が、浅川財務官の円高牽制発言などを受けて取引時間中に1ドル=101円台まで円安方向に振れ、これが自動車など輸出株を中心に買いを呼び込み投資家心理を支えた。個別には売り買いが交錯し、値上がりと値下がり銘柄数は拮抗した状態だった。売買代金は2兆円をかろうじて上回ったものの引き続き盛り上がりを欠いている。
個別では、任天堂<7974.T>が大幅高で切り返したほかトヨタ自動車<7203.T>も反発した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>などメガバンクも買われた。東レ<3402.T>が上昇し、サカイオーベックス<3408.T>、GSIクレオス<8101.T>なども大幅高。国際石油開発帝石<1605.T>の上げも目立った。パイオニア<6773.T>、新日鉄住金<5401.T>も物色人気に。
半面、売買代金トップのソフトバンクグループ<9984.T>は小安く、日本電産<6594.T>も軟調。ピーシーデポコーポレーション<7618.T>は大幅安で下値模索が続く。オープンハウス<3288.T>、レオパレス21<8848.T>などが売られ、日成ビルド工業<1916.T>、SCREENホールディングス<7735.T>も下落した。
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)
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