<動意株・21日>(大引け)=極東証券、クシム、三井住友建設
クシム<2345.T>=上昇加速で一時ストップ高。20日の取引終了後、子会社チューリンガムが、LINEヤフー<4689.T>グループのLINE NEXTが提供するミニDapp(分散型アプリケーション)の導入支援を行うエージェンシー契約を締結したと発表しており材料視されている。ミニDapp及びDappポータルサービス「Dapp Portal」は、LINE NEXTが提供するLINEメッセンジャーを基盤としたサービス。今回締結した契約により、チューリンガムはミニDapp導入先企業に対し、数多くの実績と知見に基づいたトークノミクス(トークンを用いた経済システムの設計、管理、運営)とUX設計、Dapp内ブロックチェーンの企画・開発を提供するとしている。
三井住友建設<1821.T>=動意。20日取引終了後、5月に公表予定の次期中期経営計画(2025~27年度)における配当政策(株主還元)について発表した。24年度までの現中計では「総還元性向50%を目安に、自己資本配当率(DOE)3%を下限値」としていたが、次期中計では総還元性向の目安はそのままに、DOE目標を「4%を下限値」に引き上げる。これが買い手掛かりとなっている。
エフテック<7212.T>=V字リバウンド。昨年12月下旬に急動意をみせ、613円の高値をつけた後は急な調整を強いられたが、目先筋の売り物が切れ反騰している。ホンダ<7267.T>と日産自動車<7201.T>の経営統合に向けた協議が進められるなか、ホールディング会社設立に際し、ホンダ主導の構造改革が進むことが想定されている。そのなか、ホンダ系列で足回り部品を手掛け、業績も好調な同社は、課題となる電気自動車(EV)戦略の推進などでもキーカンパニーの1社となり得る。自動車業界再編の動きが顕在化するなか、自動車部品会社の共通項とはいえ低PBRが際立っていることもポイント。同社のPBRは会社解散価値の5分の1に相当する0.2倍弱と極めて割安圏に位置していることから、再評価余地が意識されているもようだ。
アストロスケールホールディングス<186A.T>=物色人気。同社は21日、英国の連結子会社が欧州宇宙機関(ESA)との間で、「CAT-IOD フェーズ A」の主契約者として契約を獲得したと発表し、材料視されたようだ。CAT-IOD フェーズ AはADR(既存デブリの除去サービス)ミッションの軌道上実証に関して、実現可能性を評価し、ミッション概念を成熟化させることを目指すプロジェクト。契約期間は26年4月期までで、受注金額は59万ユーロ(約9500万円)としている。
ザインエレクトロニクス<6769.T>=大幅続伸。20日取引終了後、24年12月期連結業績予想について純利益を1億1100万円から3億3900万円(前の期6900万円の赤字)へ上方修正すると発表。これを好感した買いが集まっている。コスト削減を進めたことや、円安進行に伴う為替差益の計上などが寄与。売上高は第4四半期に概ね想定通りの進捗になったとした上で、46億6800万円から46億1400万円(前の期比8.1%減)へ小幅に見直した。なお、配当予想に変更はない。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS
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