遅行線がローソク足の上に、転換線が基準線の上にあり、上昇傾向が伺える。
鉄建建設㈱(1815)
■注目理由
東京都に本社を置く中堅ゼネコン。1944年創業。鉄道工事の施工や測量等を主とする鉄道建設興業㈱として設立され、この経緯から鉄道建設に強みを持ち、軌道下に横断構造物を敷設する工法の1つである本設利用PC工事桁工法を開発している。他に、道路・マンション建設も得意とする。JR東日本が主要株主。
2015~2017年にかけての中期経営計画において、連結売上高1,680億円、経常利益55億円達成を目指す。
平成28年3月期第1四半期(平成27年4月1日~平成27年6月30日)における連結経営成績は売上高343.8億円(前年同四半期比+12.8%)、営業利益44.7億円(同+6.3%)、経常利益6億円(同+15.2%)、親会社株主に帰属する四半期純利益2億円(同△21.4%)。不動産事業で売上高が減少したが、土木工事、建築工事、その他事業においては増加となった。なお、土木工事、建築工事においては、契約により工事の感性引き渡しが第4四半期連結会計期間に集中しているため、第1四半期連結会計期間から第3四半期連結会計期間における完成工事高に比べ、第4四半期連結会計期間の完成工事高が著しく多くなるといった季節的変動がある。
(出典:平成28年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結))
28日、16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の10億円→24.3億円に2.4倍上方修正。従来の16.2%減益予想から一転して2.0倍増益見通しとなったことが買い材料視された。手持ち工事が想定以上に進み、売上が計画を上回ったことが寄与したとされる。工事採算の改善に加え、円安による為替差益の発生も利益を押し上げた。
(出典:2015年10月29日 Kabutanニュース)
8月後半以降軟調傾向が続いていたが、10月後半からMACDが上昇に向かいプラス圏内に突入した。さらに上記の利益予想上方修正を受けて29日の株価は前日比で約5%上昇。遅行線がローソク足の上を、転換線が基準線の上を推移していることから、直近の値動きが上昇傾向にあることが伺える。今後の値上がりに期待したい。
直近の株価はPER32.98倍、PBR1.15倍、配当利回り0.44%となっている。