米国株が弱かったものの、先高感の強い地合いは継続しており、東京市場は買い優勢で取引を開始した。寄付き後の日経平均は一時39426.29円と取引時間ベースの史上最高値を連日で更新したが、11時以降、先物を中心にやや売りが膨らみ、日経平均は上げ幅を縮小し前日比マイナス圏での推移に。ただ、銀行株や鉄鋼株が強かったことから、日経平均は39000円台を割り込む展開とはならなかった。
大引けの日経平均は前日比5.81円高(+0.01%)の39239.52円となった。東証プライム市場の売買高は18億3983万株、売買代金4兆9907億円だった。セクター別では、鉄鋼、銀行業、機械、証券・商品先物取引業、倉庫・運輸関連業などが上昇した一方、海運業、陸運業、小売業、食料品、建設業などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は57%、対して値下がり銘柄は40%となっている。
日経平均採用銘柄では、半導体装置向けに全固定電池を始めて受注したと報じられたことで日立造船<7004>が大幅続伸。また、ふくおかFG<8354>も続伸したほか、神戸鋼<5406>、JFEホールディングス<5411>、日本製鉄<5401>など鉄鋼関連が買われた。日経平均採用以外では、じげん<3679>、ACCESS<4813>、帝国繊維<3302>が買い優勢となった。
一方、朝方買われたアドバンテスト<6857>がマイナス圏に突入後、下げ幅を拡大。
また、足元買われていたレゾナックHD<4004>も反落となった。このほか、京成電鉄<
9009>、スズキ<7269>、住友不動産<8830>、清水建設<1803>が売られた。日経平均採用以外では、マツキヨココカラ<3088>、明和産業<8103>、三陽商会<8011>が大幅安となった。
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