■グローバル社 <3271> 355円 (+80円、+29.1%) ストップ高
THEグローバル社 <3271> [東証S]がストップ高。前営業日となる10日の取引終了後、23年6月期の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を開示した。今期の最終利益は前期比14.6%増の20億200万円を予想。年間配当は5期ぶりの復配となる18円を予定し、好感された。今期の売上高は同3.8%減の407億6900万円を計画する。分譲マンションや収益物件を中心に事業を推進し、今後は配当性向20%以上をメドに株主還元を目指すという。23年6月期の売上高は前の期比64.6%増の423億9300万円、最終利益は同3.8倍の17億4600万円だった。分譲マンション事業では121戸、収益物件事業では17物件の引き渡しを実施した。
■河西工 <7256> 224円 (+50円、+28.7%) ストップ高
河西工業 <7256> [東証P]がストップ高。前営業日の10日取引終了後に24年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。最終損益は17億6200万円の黒字(前期同期は42億4600万円の赤字)となった。四半期ベースで最終損益の黒字を確保したことで、業績の底入れを期待した買いが集まったようだ。外貨建債権債務の評価替えを主因に為替差益18億4700万円を営業外収益に計上した。売上高は前年同期比36.2%増の502億7600万円だった。半導体不足の緩和に伴う主要得意先の自動車生産台数の回復を背景に、日本と北米、欧州で大幅な増収。北米と欧州の赤字幅は縮小した。24年3月期の業績予想は非開示。同社は拠点再編や不採算事業の撤退などを含めた経営再建計画の策定を進めている。策定の進捗状況を踏まえ、業績予想の算定が可能になり次第、速やかに開示するとした。
■ゲオHD <2681> 2,249円 (+400円、+21.6%) ストップ高
東証プライムの上昇率2位。ゲオホールディングス <2681> [東証P]がストップ高。10日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高1067億2500万円(前年同期比31.1%増)、営業利益57億9000万円(同43.8%増)、純利益48億2800万円(同59.1%増)と大幅増益となったことが好感された。物価高に対する生活防衛手段としてのリユース需要の継続やリユース市場の規模拡大により、国内外の2nd STREETの売り上げが伸長。また、家庭用ゲーム機本体の順調な販売やゲームのヒットタイトルも寄与した。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高4000億円(前期比6.0%増)、営業利益130億円(同22.4%増)、純利益70億円(同23.2%増)の従来見通しを据え置いている。
■大建工 <7905> 2,830円 (+500円、+21.5%) ストップ高
東証プライムの上昇率3位。大建工業 <7905> [東証P]がストップ高。伊藤忠商事 <8001> [東証P]が10日の取引終了後、100%出資子会社BPインベストメントを通じて同社に対してTOBを実施すると発表しており、TOB価格の3000円にサヤ寄せする格好となった。伊藤忠は現在、大建工株式の36.34%を所有し関連会社としているが、完全子会社化して経営への関与を更に強めることにより、国内住宅事業を中心とした収益力強化に加え、国内非住宅事業や北米を中心とした海外事業の強化・拡大などの施策を機動的に進めるのが狙い。買付予定数は1659万6588株(下限829万8295株・上限設定なし)で、買付期間は8月14日から10月10日まで。TOB成立後、大建工は所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は8月10日付で大建工株式を監理銘柄(確認中)に指定している。なお、大建工は同TOBに対して賛同の意見を表明している。
■インフォR <9338> 2,882円 (+500円、+21.0%) ストップ高
INFORICH <9338> [東証G]がストップ高。前営業日となる10日の取引終了後、23年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終損益の見通しを10億7300万円の赤字から4300万円の黒字(前期は12億4100万円の赤字)に見通しを引き上げた。赤字予想から一転して黒字転換の計画となり、材料視されたようだ。今期の売上高の見通しは67億7600万円から73億3300万円(前期比67.1%増)に上方修正した。行動制限の解除に伴う人流の回復で、モバイルバッテリーのレンタル回数が好調に推移。6月に実施した価格改定の影響に加え、販管費及び一般管理費の抑制効果もあって、影響を業績予想に織り込んだ。
■HENNGE <4475> 1,001円 (+150円、+17.6%) ストップ高
HENNGE <4475> [東証G]がストップ高。前営業日の10日取引終了後に発表した23年9月期第3四半期累計(22年10月-23年6月)の連結決算は、売上高が前年同期比19.1%増の49億3700万円、営業利益が同16.8%増の5億5800万円だった。大幅な増収増益となったことに加え、今期の業績予想について「各段階利益が上振れする可能性が出ている」としており、これらをポジティブ視した買いが集まったようだ。クラウドセキュリティーサービス「HENNGE One」の成長が寄与した。広告宣伝費を除いた営業費用が期初の想定よりも若干下振れする可能性があるといい、通期業績予想の修正の必要が生じた際には速やかに開示するとした。
■東和薬品 <4553> 2,215円 (+326円、+17.3%)
東証プライムの上昇率6位。東和薬品 <4553> [東証P]が6日続急騰。1月4日高値の2130円を上回り、およそ7ヵ月ぶりに年初来高値を更新した。前週10日取引終了後に発表した4-6月期決算の内容が好調だったことから、これを評価した買いを集めた。4-6月期の売上高は前年同期比20.2%増の545億4800万円、営業利益は同2.2倍の40億9600万円だった。販売数量が伸びたことやセールスミックスの改善が寄与した。通期見通しに変更はない。
■ダイコク電 <6430> 4,840円 (+700円、+16.9%) ストップ高
東証プライムの上昇率7位。ダイコク電機 <6430> [東証P]がストップ高。10日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高159億6500万円(前年同期比2.7倍)、営業利益48億3700万円(同21.3倍)、純利益33億6900万円(同17.6倍)と大幅増益となり、営業利益が通期計画を上回ったことが好感された。アミューズメント事業で、パチンコ機向けの表示ユニット及び制御ユニット販売、部品販売がともに苦戦したものの、主力の情報システム事業ではスマート遊技機の導入に伴いパチンコホール向けのカードユニット「VEGASIA」、情報公開端末「REVOLA」「BiGMO PREMIUM」などの販売が好調だった。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高380億円(前期比19.4%増)、営業利益42億円(同4.5%増)、純利益30億円(同2.5%増)の従来見通しを据え置いている。
■ノーリツ鋼機 <7744> 2,829円 (+388円、+15.9%)
東証プライムの上昇率9位。ノーリツ鋼機 <7744> [東証P]が急反騰。10日の取引終了後、23年12月期の連結業績予想について、売上高を800億円から848億円(前期比15.3%増)へ、営業利益を76億円から112億円(同8.9倍)へ、純利益を43億円から67億円(同93.4%減)へ上方修正したことが好感された。上期のものづくり(音響機器関連)セグメントのAlphaTheta(アルファシータ)において、新製品の投入や継続する好調な需要と供給の正常化により販売が好調に推移していることに加えて、為替相場が想定為替レートと比較して円安に推移していることが要因としている。なお、第2四半期累計(1-6月)決算は、売上高414億6900万円(前年同期比31.5%増)、営業利益73億6500万円(同2.3倍)、純利益44億5400万円(同95.6%減)だった。
■Lドリンク <2585> 3,730円 (+495円、+15.3%) 一時ストップ高
ライフドリンク カンパニー <2585> [東証P]が3日続急騰、一時ストップ高となった。前営業日の10日取引終了後、24年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。営業利益は14億600万円で着地し、通期計画に対する進捗率は約37%となった。業績の上振れを期待した買いが集まったようだ。4-6月期の売上高は99億7100万円だった。同社は前期の第1四半期に連結財務諸表を作成していない。前年同期の単体業績との比較では、売上高が38.3%増、営業利益が89.5%増となった。既存工場における生産能力の増強投資や、子会社化したニットービバレッジの生産分が寄与し、生産数量が大きく伸びた。原材料や水道光熱費などのコスト増加分を増収や生産性の向上などでカバーした。
■日本アクア <1429> 1,029円 (+129円、+14.3%) 一時ストップ高
日本アクア <1429> [東証P]が急反騰、一時ストップ高となった。同社は8月10日大引け後に決算を発表、23年12月期第2四半期累計(1-6月)の経常利益(非連結)は前年同期比49.6%増の14億円に拡大し、従来予想の11.6億円を上回って着地したことで好感されたようだ。
■Arent <5254> 5,600円 (+700円、+14.3%) ストップ高
Arent <5254> [東証G]がストップ高。5000円近辺のもみ合いを急速に上放れる動きでマーケットの注目を集めた。建設業界を中心としたデジタルトランスフォーメーション(DX)コンサルティングビジネスを展開、システムの外販も行っており、業界ニーズを捉え収益は成長加速局面にある。前週10日取引終了後に発表した23年6月期決算は最終損益が3億1700万円の黒字(前の期は4800万円の損失)と黒字転換を果たし、続く24年6月期の最終利益は前期比62%増の5億1500万円と大幅な伸びで過去最高更新となる見通し。これを評価する買いを呼び込む格好となった。
■藤田観 <9722> 4,870円 (+590円、+13.8%)
藤田観光 <9722> [東証P]が7日続急騰。株価は前営業日まで6連騰と上値指向を強めていたが、14日はそれに輪をかけて投資資金の攻勢が勢いを増した。「椿山荘」で有名な宴会場やホテルの老舗だが、インバウンド需要を背景に宿泊関連の需要が旺盛であり、客単価の上昇なども追い風に目を見張る業績回復色をみせている。前週10日に発表した23年12月期上期(23年1-6月)決算は営業損益が19億1200万円(前年同期実績は38億400万円の赤字)と大幅黒字転換を果たした。これを手掛かり材料に大口の買い注文が入り株価を押し上げた。時価は2016年6月以来約7年2ヵ月ぶりの高値圏に浮上した。
■フリュー <6238> 1,661円 (+194円、+13.2%)
フリュー <6238> [東証P]が3日ぶりに急反騰。同社は8月10日大引け後に決算を発表、24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比97.5%増の12.6億円に拡大し、通期計画の25億円に対する進捗率は50.5%に達し、5年平均の21.3%も上回ったことで好感されたようだ。
■鴻池運輸 <9025> 1,991円 (+231円、+13.1%)
鴻池運輸 <9025> [東証P]が続急騰。同社は8月10日大引け後に決算を発表、24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比7.9%増の42.7億円に伸び、4-9月期(上期)計画の68億円に対する進捗率は62.9%に達し、5年平均の48.4%も上回ったことで好感されたようだ。
■イワキ <6237> 1,713円 (+184円、+12.0%)
イワキポンプ <6237> [東証P]が6日続急騰。同社は8月10日大引け後に決算を発表、24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比53.9%増の17.8億円に拡大し、4-9月期(上期)計画の19.5億円に対する進捗率は91.3%に達し、5年平均の43.8%も上回ったことで好感されたようだ。。
■ゼンショHD <7550> 7,287円 (+683円、+10.3%)
ゼンショーホールディングス <7550> [東証P]が4日ぶり急反騰。10日取引終了後に発表された決算内容が好感されたほか、MSCIの定期見直しで同社株が新規採用されたことを評価する買いが流入した。第1四半期(4-6月)の連結純利益は前年同期比50.8%増の66億7500万円となった。牛丼チェーン「すき家」などが堅調だった。また、11日早朝に発表されたMSCIで同社株が新規採用されたことで、新規資金の流入期待が膨らんでいる。31日の引けにかけリバランスに伴う売買インパクトが見込まれている。一方、MSCIからの除外が発表された日本新薬 <4516> [東証P]や日清製粉グループ本社 <2002> [東証P]は軟調に推移した。
※14日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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