明日の株式相場に向けて=再び上げ潮に乗る「フィジカルAI」関連
週明け19日の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比352円安の5万3583円と続落。23日に召集される通常国会冒頭での衆議院解散が確実視されるが、今はそれに向けて小休止状態となっている。ただ、総選挙アノマリーは、国民支持率が歴代でも抜群の高市政権だけに期待は大きい。解散日から投開票前日までの日経平均は上昇傾向を強めるというものだが、とすれば足もとで株価は調整している方が都合がよい。
前週末の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに軟調だったが、半導体関連は強く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は史上最高値を更新している。トランプ米政権が打ち出す関税政策が常軌を逸しているようなハチャメチャぶりで、マーケットも気迷いモードとなっている面はあるが、AI半導体関連についてはひと頃のバブル崩壊の大合唱が鳴りを潜めている。また、純銀上場信託(現物国内保管型)<1542.T>の急騰劇が続くなか、マテリアル系の銘柄の強さも異質。レアアース関連株は中国の政治的圧力が皮肉にもマーケットには関連銘柄を突き上げる株高ドライバーとなっている。
ここ物色人気が再燃しているフィジカルAIというテーマも、リアル空間での物理的作業において自律的に意思決定を行うAI(AIエージェント)が加わるという観点で、今のマテリアル系相場の流れと合流している。中長期タームでみると株価調整を入れた後の出直り相場の初動にある銘柄が多い。当然ファンダメンタルズを吟味する必要はあるが、好実態株は今後波状的な投資資金の還流が期待できる。
17日にアップされた株探特集のフィジカルAI関連5銘柄以外にも、動意含みの銘柄がいくつか浮上してきており目を配っておきたい。まず、自動車などの組み込みソフト開発を手掛けるPCIホールディングス<3918.T>。先進運転支援システム(ADAS)案件などで実力を発揮しており、AIと自動運転車との融合でカギを握る企業として頭角を現す可能性がある。昨年10月下旬に製造業向け生成AIベンダーであるフツパー<478A.T>と代理店契約を締結するなど業容拡大に向けた布石が目立つ。業績も好調を極め26年3月期はピーク利益更新が見込まれている。上場来高値は修正後株価で3082円と天井も高く、時価はまだまだ割安感が強い。
また、昨年来取り上げてきたジーデップ・アドバンス<5885.T>も増収増益基調に陰りはなく継続注目したい。マクニカホールディングス<3132.T>と連携してAIロボットの開発支援パッケージ「ROBODEV(ロボデブ)」の提供も行っていることで知られているが、米エヌビディア<NVDA>のエリートパートナー認定企業でもあり、昨年8月下旬以降、エヌビディア製最先端GPUを搭載したサーバーの提供を開始。また、昨年10月には東京工科大学の大規模AIシステム導入プロジェクトへの参画を発表し話題性に事欠かない。このほか、JMACS<5817.T>がフィジカルAI関連の穴株として再び上値指向に転じる可能性がある。通信・防災用電線メーカーで、ペロブスカイト太陽電池ケーブルに注力するほか、屈曲性の高いロボットケーブルに力を入れており、AIとロボティクスの融合で想起されるヒューマノイドではハードウェア基盤として同社のビジネス領域は不可欠性が高い。
フィジカルAI関連以外のテーマではバイオ関連がにわかにザワついている。これは有機合成薬品工業<4531.T>がストップ高人気に買われたことが大きい。同社株の場合は、抗菌薬製造で欠かせない「発酵中間体」に対する中国の輸出規制が懸念されるなか、思惑買いの対象となっている可能性がある。中国絡みの背景はともかく、これは他のバイオ関連銘柄に投資マネーを誘導する呼び水となることも考えられる。目先はHeartseed<219A.T>の戻り足が顕著だが、このほかキャンバス<4575.T>が4ケタ大台復帰を視野に捉えている。また、低位の中京医薬品<4558.T>もきょうは寄り天状態となったが、株価200円近辺は仕掛け妙味が意識されやすい。
あすのスケジュールでは、前場取引時間中に20年物国債の入札が行われる。また、後場取引時間中に12月の主要コンビニエンスストア売上高が発表される。海外では1月の中国最優遇貸出金利(LPR)が決定するほか、欧州では11月のユーロ圏経常収支のほか、9~11月の英失業率、1月の欧州経済センター(ZEW)の独景気予測指数などに注目度が高い。海外企業の決算では米ネットフリックス<NFLX>と米スリーエム<MMM>の10~12月期決算が予定されている。(銀)
出所:MINKABU PRESS
前週末の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに軟調だったが、半導体関連は強く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は史上最高値を更新している。トランプ米政権が打ち出す関税政策が常軌を逸しているようなハチャメチャぶりで、マーケットも気迷いモードとなっている面はあるが、AI半導体関連についてはひと頃のバブル崩壊の大合唱が鳴りを潜めている。また、純銀上場信託(現物国内保管型)<1542.T>の急騰劇が続くなか、マテリアル系の銘柄の強さも異質。レアアース関連株は中国の政治的圧力が皮肉にもマーケットには関連銘柄を突き上げる株高ドライバーとなっている。
ここ物色人気が再燃しているフィジカルAIというテーマも、リアル空間での物理的作業において自律的に意思決定を行うAI(AIエージェント)が加わるという観点で、今のマテリアル系相場の流れと合流している。中長期タームでみると株価調整を入れた後の出直り相場の初動にある銘柄が多い。当然ファンダメンタルズを吟味する必要はあるが、好実態株は今後波状的な投資資金の還流が期待できる。
17日にアップされた株探特集のフィジカルAI関連5銘柄以外にも、動意含みの銘柄がいくつか浮上してきており目を配っておきたい。まず、自動車などの組み込みソフト開発を手掛けるPCIホールディングス<3918.T>。先進運転支援システム(ADAS)案件などで実力を発揮しており、AIと自動運転車との融合でカギを握る企業として頭角を現す可能性がある。昨年10月下旬に製造業向け生成AIベンダーであるフツパー<478A.T>と代理店契約を締結するなど業容拡大に向けた布石が目立つ。業績も好調を極め26年3月期はピーク利益更新が見込まれている。上場来高値は修正後株価で3082円と天井も高く、時価はまだまだ割安感が強い。
また、昨年来取り上げてきたジーデップ・アドバンス<5885.T>も増収増益基調に陰りはなく継続注目したい。マクニカホールディングス<3132.T>と連携してAIロボットの開発支援パッケージ「ROBODEV(ロボデブ)」の提供も行っていることで知られているが、米エヌビディア<NVDA>のエリートパートナー認定企業でもあり、昨年8月下旬以降、エヌビディア製最先端GPUを搭載したサーバーの提供を開始。また、昨年10月には東京工科大学の大規模AIシステム導入プロジェクトへの参画を発表し話題性に事欠かない。このほか、JMACS<5817.T>がフィジカルAI関連の穴株として再び上値指向に転じる可能性がある。通信・防災用電線メーカーで、ペロブスカイト太陽電池ケーブルに注力するほか、屈曲性の高いロボットケーブルに力を入れており、AIとロボティクスの融合で想起されるヒューマノイドではハードウェア基盤として同社のビジネス領域は不可欠性が高い。
フィジカルAI関連以外のテーマではバイオ関連がにわかにザワついている。これは有機合成薬品工業<4531.T>がストップ高人気に買われたことが大きい。同社株の場合は、抗菌薬製造で欠かせない「発酵中間体」に対する中国の輸出規制が懸念されるなか、思惑買いの対象となっている可能性がある。中国絡みの背景はともかく、これは他のバイオ関連銘柄に投資マネーを誘導する呼び水となることも考えられる。目先はHeartseed<219A.T>の戻り足が顕著だが、このほかキャンバス<4575.T>が4ケタ大台復帰を視野に捉えている。また、低位の中京医薬品<4558.T>もきょうは寄り天状態となったが、株価200円近辺は仕掛け妙味が意識されやすい。
あすのスケジュールでは、前場取引時間中に20年物国債の入札が行われる。また、後場取引時間中に12月の主要コンビニエンスストア売上高が発表される。海外では1月の中国最優遇貸出金利(LPR)が決定するほか、欧州では11月のユーロ圏経常収支のほか、9~11月の英失業率、1月の欧州経済センター(ZEW)の独景気予測指数などに注目度が高い。海外企業の決算では米ネットフリックス<NFLX>と米スリーエム<MMM>の10~12月期決算が予定されている。(銀)
出所:MINKABU PRESS
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