26日の株式相場見通し=強弱観対立、米株高も円高は向かい風に
26日の東京株式市場は強弱観対立のなかもやや利益確定の売りに押される展開が想定される。前週末の欧州株市場は主要国の株価が総じて上昇、米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数いずれも高く、ダウは一時4万1200ドル台まで上値を伸ばし7月17日につけた史上最高値を上回る場面もあった。ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演内容が注目されていたが、パウエル氏は「金融政策を調整すべき時が来た」と発言し、これがポジティブ材料となり投資家心理は強気に傾いた。FRBが9月のFOMCで利下げを実施することはほぼ確実視される状況で、場合によっては0.5%の大幅利下げの可能性も意識される状況となった。米債券市場では長期債が買われ、米10年債利回りは3.9%を下回る水準まで低下、これを背景にハイテク株比率の高いナスダック指数の上昇率が相対的に高くなっている。個別にはエヌビディア<NVDA>が4.5%高に買われるなど半導体関連の主力銘柄に物色の矛先が向き、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反発した。米株高を受け、きょうの東京市場もリスク選好の地合いが想定される。ただ、日経平均の3万8000円台は4月下旬から6月下旬にかけてのもみ合い期間が長く、滞留出来高の多い水準であることで、売り圧力の強さも拭えない。足もと外国為替市場では日米金利差縮小を背景にドル売り・円買いの動きを誘発、1ドル=144円台前半まで円高に振れていることもあり、ハイテクセクターを中心に上値は重そうだ。今週予定されるエヌビディアの決算発表を控え、半導体関連株も様子見ムードが出やすく、日経平均は3万8000円台前半の比較的狭いゾーンでのもみ合いが予想される。
23日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比462ドル30セント高の4万1175ドル08セントと反発。ナスダック総合株価指数は同258.440ポイント高の1万7877.794だった。
日程面では、きょうは6月の景気動向指数改定値、7月の外食売上高など。海外では8月の独Ifo企業景況感指数、7月の米耐久財受注額など。なお、英国とフィリピン市場は休場となる。
出所:MINKABU PRESS
23日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比462ドル30セント高の4万1175ドル08セントと反発。ナスダック総合株価指数は同258.440ポイント高の1万7877.794だった。
日程面では、きょうは6月の景気動向指数改定値、7月の外食売上高など。海外では8月の独Ifo企業景況感指数、7月の米耐久財受注額など。なお、英国とフィリピン市場は休場となる。
出所:MINKABU PRESS
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