■一目均衡表の遅行線は、この水準が数日続くと、実体部下に届く可能性も
■昨日のNYタイムでは、懸念されていたNY原油の下落が
相場全体を軟調に作用させています・・・。
ドル円は最近のボックス相場を下放れて、121.円前半
まで下げ、11月上旬以来の安値をつけています。
原油に関しては連日の安値更新、NY株式市場もFOMCの
利上げ前に利益確定売り。中国景気の減速懸念など
「リスク回避の円買い」のパターンに入ったと思われます。
■先週のECBの予想外の緩和策からNY原油の下落と
続いたことで、各国中銀の来年度以降の政策の舵取りを
難しくさせたようです。
そして、原油安からくる商品相場下落が資源国・新興国
経済の通貨安につながり、結果的には先進国にも影響が
でてしまいます。
■市場を取り巻く環境が再び不安定化するパターンに
逆戻りしているようにみえます。
来週のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げが
ほぼ確実視されているものの、その後の利上げ時期は
更にずれ込む恐れもあり、段階的且つ計画的な利上げに
よる引き締めへのイメージは持ちづらくなっています。
■本日もNY原油相場の動向や買戻しが続くユーロの
動向を中心に、ドルの上値の重さが残ると思われます。
つまり、戻り売り優勢と考えています。
■テクニカルでは、11月上旬から続いたボックス相場を
下放れたことで売り優勢の展開。
昨日の安値が、移動平均75日線でとまったことが幸い
しているようだが油断はできないと判断したい。
というのも一目均衡表の遅行線は、このレベルであと
2・3日続くと、実体部下に位置してしまうので、調整色
が強くなってしまいます。
下値抵抗のポイントは、移動平均75日線121.118円。
上値抵抗のポイントは、ボリンジャーバンド+2σ
(121.78円)、+1σ(122.30円)とみています。