IoT拡大を背景に受注増が見込まれる
「SPE(半導体製造装置)」売上構成比9割
「FPD(フラットパネルディスプレイ)製造装置」売上構成比6.5%
その他(撤退した太陽光パネルを含む):売上構成比5%
<2016年3月期第1-2四半期の業績>
売上高 15.9%増の3409億5100万円
営業利益 103.4%増の612億5000万円
経常利益 96.3%増の623億8400万円
四半期純利益 106.7%増の413億7600万円。
自己資本比率は高水準 72.2% 。
高機能スマホやデータセンター向けサーバーなどに用いられるDRAMおよびNANDフラッシュメモリー等の需要増によるメモリーメーカーの設備投資が堅調に推移し、これが業績を牽引。
上期FPDセグメント利益率13%を達成 、営業利益は前年同期比2倍、SPE事業における収益性向上により売上総利益率40%を達成するなど好調でした。
今後市場が低迷した場合(半導体前工程:WFE で300 億ドル)でも、営業利益率20%を確保できるとし(同社中期計画)、収益体質の強化を図っています。
主力の半導体製造装置事業の受注増や売上高拡大見込みを考慮し通期業績予想を上方修正しています。
第2四半期の受注額については、SPEが前年同期比22%減、全体では20%減となりましたが、下期での回復が見込まれています。
通期見通し
売上高5.2%増の6450億円>>7.6%増の6600万円
営業利益が7.8%増の950億円>>19.2%増の1050億円
経常利益が2.2%増の950億円>>14.0%増の1060億円
当期純利益は8.2%減の660億円>>0.2%増の720億円
EPSは373.78円>>423.07円
年間配当金は45円増配の188.0円>>219円
市場の潮流としては、IoT市場の成長が半導体の用途を広げ、半導体市場の成長に繋がると考えられます。
また同社の半導体製造装置に部門における海外売上高構成比は8割と高水準なので円安による利益押し上げが期待できます。