【買い】ＴＤＫ （6762）：スマホ普及と自動車の電装化の恩恵を享受=GLA小池麻千子

スマホ普及と自動車の電装化の恩恵を享受

世界首位の電子部品メーカー。海外売上比率9割。
HDD用磁気ヘッドを柱にコンデンサー、リチウムポリマー電池など15の事業分野を展開。
セグメントは、高周波デバイスなどを手掛ける受動部品、HDD用磁気ヘッドを中心とする磁気応用製品、リチウムポリマー電池を手掛けるフィルム応用製品と大きく３つのセグメントに分けられます。

スマートフォンの高性能化に伴い、高周波部品が伸びています。またスマートフォンの生産は中国市場における需要拡大や大手メーカーの新型端末の発売等が追い風となっています。
進む自動車の電装化を受けコンデンサーも好調。米国での自動車生産は堅調で下支えとなっています。
自動車向け売上比率は2018年3月期には30％（2015年3月期17％）まで拡大する計画です。

業績は堅調です。
2016年3月期第1-2四半期の業績は売上が17.0％増の5876億1400万円、営業利益が63.2％増の455億7500万円、純利益が61.1％増の440億8200万円と大幅増収増益。
今第2四半期累計期間の平均為替レートは米ドルで18.2％の円安、対ユーロで2.8％の円高となり、為替変動によって約788億円の増収、約142億円の増益となりました。

これに対し、通期業績予想は売上が9.0％増の1兆1800億円、営業利益が31.1％増の950億円、純利益が31.5％増の650億円となっており、最終的には上振れも十分期待できると思います。
このように中期的には妙味ある銘柄と思います。

年間配当金も30円増配の120円とする方針で配当性向は23.3％と高水準。中期経営目標においては30％を目指します。また中期目標では営業利益率10％、ROE10％以上の達成を目指します。