国内政策評価し上値試す、小売業の決算発表注視

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最新投稿日時:2015/10/02 20:18 - 「国内政策評価し上値試す、小売業の決算発表注視」(冨田康夫)

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国内政策評価し上値試す、小売業の決算発表注視

著者:冨田康夫
投稿:2015/10/02 20:18

来週の東京株式市場見通し

 来週の東京株式市場は、日本時間今夜発表の米9月雇用統計の内容を織り込みながら上値を試す展開となりそうだ。日経平均株価の想定レンジは1万7400~1万8200円とする。

 来週は、久しぶりに国内に関心が集まりそうだ。6~7日に開催される日銀金融政策決定会合に対して、多くの市場関係者の見方は「今回は現状維持となる可能性が高いものの、次の30日の会合での追加的金融緩和につながる期待感がある」というものだ。

 さらに、7日には安倍内閣の改造が実施され、「経済最優先の政権運営」の方針を具体化するための新たな景気対策などが表面化して、買い材料視される可能性もある。また、2月期決算会社の8月中間決算発表で、インバウンド需要拡大などが追い風となっている小売業の業績好調さが改めて認識されそうだ。

2日の動意株

 ACCESS<4813>=大幅高。
この日、ボタンを押すだけのシンプルなアクションで、ユーザーと企業のサービスをつなげる、ボタン型Beacon端末「ボタンビーコン」を開発し、きょうから提供を開始したと発表しており、これを好感した買いが入っている。「ボタンビーコン」は、一つのボタンで3種類のサービスを起動することができる機能を搭載したBeacon端末。ユーザーはボタンを押すだけで、連携するスマートフォンを通じてクラウドにつながり、企業が提供するサービスを利用することが可能。

 日本航空電子工業<6807>=大幅続伸。
後場も堅調に推移している。メリルリンチ日本証券では、北米大手スマートフォンメーカー向け高納入シェア維持、中国スマートフォンメーカー向けビジネス増加、自動車用コネクタ受注拡大等を背景に、業績そのものは堅調と指摘。16年3月期第2四半期決算発表でファンダメンタルズの好調が確認されれば、株価は上昇に転じる可能性が高いとみて、今後同社に求められるのは株主還元の拡充としている。目標株価を3400円から3300円に引き下げるも、レーティングを「中立」から「買い」に引き上げている。

 テクマトリックス<3762>=大幅高。
同社はきょう、米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の「APN スタンダードコンサルティングパートナー」の認定を取得したと発表。これによる同社のクラウド関連事業のさらなる拡大などが期待されているようだ。APN スタンダードコンサルティングパートナーは、AWS上での顧客のアプリケーションの設計・開発・構築や管理などを支援するプロフェッショナルサービス企業を指す。

 アスクル<2678>=大幅反発。
1日の取引終了後に発表した9月の月次業績で、単体売上高が前年同月比10.9%増となり、6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。主力のBtoB事業が同7.7%増と引き続き堅調だったほか、成長分野のLOHACOも同51.6%増と好調に推移したことが貢献した。

 イマジニア<4644>=急伸。
同社は1日の取引終了後、馬場一明氏と共同でスマートフォンゲーム制作会社「SoWhat」を設立することを発表した。馬場一明氏はNHNJapan(現LINE、分割後のNHNPlayArt)におけるスマホゲーム制作の元責任者で、これまでに数多くのヒットゲームの開発に携わっている。同社は今年5月25日に、初となる本格的なスマホゲームとして「LINE リラックマころろんパズル」の提供を開始している。人気の高いスマホゲームを重要分野と捉え、市場開拓を図っていく。

 ソースネクスト<4344>=ストップ高。
同社はきょう、アンドロイドアプリ10タイトルをセットにした「アプリセット for Biz」を、MVNOサービスなどを手掛けるGleaner(グリーナー、大阪市)に提供すると発表。前日1日にはスマホアプリの定額使い放題サービス「超ホーダイ」を決済システムとあわせてノジマ<7419.T>グループのアイ・ティー・エックスに提供することも発表しており、業績への寄与が期待されているようだ。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想

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