メディネット<2370.T>=後場急伸。同社は正午ごろに、iPS細胞を用いた免疫細胞治療の共同開発について東京大学と基本合意したと発表しており、今後の事業展開への期待感から買いが入っている。今回の基本合意に基づき、メディネットは東京大学医科学研究所・幹細胞治療研究センター幹細胞治療分野・中内啓光教授と、iPS細胞を用いた免疫細胞治療(CTL)の新規治療技術の開発を行うとしており、iPS細胞の特性を生かして若返らせて再生されたCTLを用いるという、これまでとは全く異なった免疫細胞治療の開発への期待が高まっているようだ。なお、15年9月期業績に与える影響は軽微としている。
ヤクルト本社<2267.T>=後場一段高。同社は24日、炎症性腸疾患などに関与する免疫細胞の誘導メカニズムを解明したことを発表した。これは同社の梅﨑良則特別研究員と慶應義塾大学医学部の本田賢也教授らを中心とする共同研究グループが感染症への抵抗性、炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)や、自己免疫疾患の病態形成に密接に関わっている免疫細胞であるTh17細胞が腸内細菌によって誘導されるメカニズムを世界に先駈けて解明したもの。今回の成果は、炎症性腸疾患の予見やプロバイオティクス開発への応用が期待される。
東急不動産ホールディングス<3289.T>=3日ぶりに大幅反発。きょう付の読売新聞で、傘下の東急不動産が10月にも「東京・六本木など都心の『超一等地』で、中古マンションを1棟丸ごと改装して販売する事業に参入する」と報じられており、これを好感した買いが入っている。東京都心部では、富裕層を中心に高層マンションなどの人気が高いが、その一方で好立地の確保や建設費高騰などの問題から供給は難しくなっており、これを解消するためにも中古マンションをリノベーションして再販売する事業に乗り出すもよう。記事によると、年間100億円の売上高を目指すとあり、業績への貢献が期待されている。
ユアテック<1934.T>=急反発。東北電力系の電気工事会社で親会社の設備投資増強が追い風となっているほか、省エネ改修工事の提案営業強化で需要を確保し工事単価上昇につなげている。関東にも進出しており、首都圏の東京五輪特需に絡む都市再開発案件も業績に寄与する。「16年3月期営業利益は前期比24減の85億円を会社側では計画しているが、保守的で増額の公算が大きい」(国内中堅証券)とみられている
ファンケル<4921.T>=大幅続伸。同社は24日取引終了後に8月の月次売上高を発表。連結売上高が66億7200万円(前年同月比16.5%増)に伸びたことが好感されているようだ。内訳は、化粧品が40億2900万円(同14.1%増)、栄養補助食品が21億4800万円(同24.9%増)、その他が4億9400万円(同3.7%増)となっている。
テックファームホールディングス<3625.T>=後場に入りストップ高。衆議院内閣委員会で「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案(通称IR推進法案)の継続審議が決定したことから、関連銘柄として注目を集めているようだ。同社はカジノ向けのモバイル決済サービスなどを手掛けており、同法成立への期待の高まりとともに、物色人気も高まっているようだ。
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