セキュリティー事業好調で過去最高営業利益
また2016年1月から開始されるマイナンバー制度において、民間企業に課せられる「マイナンバー(個人番号)」対応をトータル支援する「セコムあんしんマイナンバーサービス」の販売を開始するなど、業容拡大が期待されます。
2016年3月期第1四半期の業績は、売上高が4.2%増の1982億400万円、営業利益が3.2%増の306億7400万円、経常利益が11.0%減の323億2700万円、四半期純利益が10.5%減の205億1800万円。
経常利益および純利益の減少については、前期に営業外収益として米国投資事業組合運用益53億円(当期1億円)を計上したことによる影響です。売上高、営業利益は過去最高を達成することとなりました。
主力のセキュリティサービス事業が業績を牽引したほか、防災事業も大幅増となりました。
セキュリティサービス事業は、事業所向け・家庭向けのセントラライズドシステム(オンライン・セキュリティシステム)や、監視カメラシステムなどの安全商品の販売が好調で、売上高が1.6%増の1150億円、営業利益が2.2%増の278億円となりました。
防災事業は、営業活動や大型案件が寄与し、売上高が18.6%増の260億円、営業利益が115.7%増の18億円となりました。建設業界の影響を受けるため、収益は期末に集中する傾向があります。
メディカルサービス事業では、医薬品・医療機器などの販売が好調に推移し売上高は6.7%増の148億円、営業利益は原価率の改善により21.4%増の、13億円となりました。
保険事業ではセコム損害保険株式会社のガン保険「自由診療保険メディコム」が堅調に推移し、売上高は8.2%増の93億円、営業利益は2014年2月の大雪による損害の責任準備金の戻入を計上した事で20.6%減の16億円となりました。
一方通期では、売上高が3.0%増の8660億円、営業利益が2.0%増の1261億円、経常利益が4.1%減の1310億円、当期純利益が6.4%増の802億円の見通しです。また年間配当金は10円増配の135円とする方針です。
今週は株価の反発を期待したいと思います。