放送・通信業界への“黒船襲来”か!?
ネットフリックスは、定額制の動画配信を手掛け、世界50カ国以上で約6500万人の会員を持つ。映画やドラマなどを定額で見放題としているほか、自社でのドラマ制作も行う。“放送と通信の融合”を進める同社は、日本でも放送や通信業界などに大きな影響を与える可能性があり“黒船襲来”とも形容されている。
日本ではソフトバンクグループ<9984>と提携し事業展開。料金は月額650~1450円でサービスを行う。ソフトバンクには、動画配信サービス活用によるパケット使用量増加への期待がある。
また、フジ・メディア・ホールディングス<4676>はネットフリックスと提携し、ドラマの先行配信サービスなどを視野に入れている。ビックカメラ<3048>はネットフリックス対応のプリペイドカードを販売する。
一方、競合する動画配信サービスでは、日本テレビホールディングス<9404>が「Hulu」を展開。NTTドコモ<9437>やKDDI<9433>も同様に動画配信サービスを行っている。
U-NEXT<9418>は日本最大級のビデオ・オンデマンドを展開しており、ネットフリックスとの競争も市場の関心を集める。
テレビ局など放送業界にとっては、今後の業績への影響が注視されている。一方、映画会社の東宝<9602>などにはコンテンツ配給先の多様化で追い風となるとの声もある。
◆主な動画配信の関連銘柄
銘柄<コード> コメント
フジHD<4676> ネットフリックスと提携。ドラマの先行配信も
WOWOW<4839> 「Hulu」に放送済みオリジナルドラマ提供
日テレHD<9404> 子会社が動画配信の「Hulu」展開
テレビ朝日HD<9409> KDDIと動画配信事業で提携
U-NEXT<9418> 映画・ドラマなどの動画配信事業を手掛ける
KDDI<9433> 動画配信サービス「ビデオパス」を展開
NTTドコモ<9437> 動画配信サービス「dTV」を展開
ソフトバンク<9984> ネットフリックスと提携し動画配信を推進