今週までは反発の継続を期待
懸案の上海総合指数は引け前の1時間の急騰という微妙な上昇ですが、ひとまず(短期的な)反発体制に入ったと思います。9月1日には8月の中国公式製造業景況感指数(PMI)が発表されますが、市場予想以上の数字が出てくれば(7月実績50.0、市場予想49.7)、反発が続く可能性があると思います(ちなみに今週は中国では抗日戦争勝利70周年を記念する軍事パレードが予定されており、9月3日と9月4日は中国は祝日のために休場となります)。世界的な株価下落のキッカケともなった、(8月21日に発表された)財新メディアの中国景況感指数は中小企業の状況を色濃く反映するのに対し、中国国家統計局と中国物流購入連合会が発表する中国公式製造業景況感指数は大企業の状況を反映しやすいこともあり、予想よりも良い数字が出てくるのではないかと期待しています。
一方で、先週末はフィッシャーFRB副議長が9月の利上げの可能性がまだあることを示唆し、ドル高基調となって、円安が進んでいます。来週以降にむけて4日の雇用統計はもちろん要注目ですが、毎年の傾向としてレイバーデー(労働者の日)までは方向感が出にくいことから、今週までは為替も緩やかな円安基調で動くのではないかと予想します。
チャート形状、出来高、値動きなどを見ると、中長期的な方向感としては調整基調がしばらく続くと考えるのですが、本格的な反落はレイバーデー(労働者の日)以降になるのではないかと考え、今週は株価の上昇を予想します。