株価に過熱感無く、今週も堅調な推移を予想
先週は特に材料が無い中で年初来高値を更新しています。株価にも過熱感無く、今週も堅調な推移を予想します。
【会社概要など】
医師向け情報サイトを通じ製薬会社の情報提供を支援している企業です。MR関連だけではなく、治験、転職、マーケティング、開業、医薬品開発など、総合的に医療従事者を支援しています。同社のサービスは、低コストで効率的な販促活動を実現するため着実にそのニーズが高まっています。
同社が運営する医療従事者専門サイト「m3.com」は25万人の医師会員を有し、専門医療情報に特化したニュース、サーチエンジン、ディレクトリ、文献検索、会員専用コミュニティーサイト、独自コンテンツなどを会員に対して無料で提供します。薬剤師向けMR君をスタートしたので、MR君は、25万人と医師と、10万人以上の薬剤師への情報提供が可能となりました。日本、米国、欧州、中国、韓国をはじめ、当社グループが世界中で運営する医療従事者向けウェブサイト及び医師パネルに登録する医師は合計250万人を超えており海外展開も順調です。
2016年3月期第1四半期の業績は売上収益が26.5%増の155億2800万円、営業利益が26.9%増の50億100万円、税引き前利益が27.9%増の50億7800万円、四半期利益が32.9%増の29億8400万円と増収増益。
一方、2016年3月期通期見通しでは、売上収益が22.7%増の630億円、営業利益が18.3%増の190億円、税引き前利益が17.5%増の190億円、当期利益が15.8%増の113億円。
製薬会社の利用の拡大により、「MR君」サービスをはじめとする各種マーケティング支援サービスが好調で医療ポータル分野における利益は16%増の40億1500万円に。また治験支援事業を核とするメディサイエンスプランニングを連結子会社化し、「治験君」も好調でエヴィデンスソリューション分野では3.4倍の9億900万円の利益となりました。
治験分野では、2015年4月から約800の治験実施施設と提携する業界大手SMOのノイエス株式会社(以下、「ノイエス」)を子会社化したこともあり、今後の成長が注目されています。
海外事業展開では、米英に加え中国も業容が拡大。海外事業の2016年3月期第1四半期売上収益は、40%増の31億3000万円、セグメント利益は3.1%増の2億3800万円となりました。(Profiles社の事業譲受による一時費用、メールサーバの誤作動による広告サービス減)
米国市場では、医師向け転職支援事業(Profiles社の子会社化)、M3 USA(100%子会社)を核にMDLinxにおいて、PDR社との提携により60万人以上の米国医師へリーチ。米国におけるカバー率は80%以上となりました。
今後製薬会社とともにEコンテンツを開発し、長期収載品やジェネリック医薬品市場の開拓も進めていきます。
中国では、運営するサイトの医師会員数は125万人を超え、中国における医師のカバー率は50%以上となっています。