ユニオンツールが底入れ、好財務・好需給・高株主還元で玄人好み

　ユニオンツール<6278.T>が反発。６月４日と６月１８日に４３００円台で２点天井をつけ、その後は調整局面を余儀なくされていたが、２５日移動平均線との上方カイ離修正を経て満を持して切り返しに転じてきた。同社は超硬ドリルの大手メーカーで、これまで収益を牽引してきた中国のスマートフォン向け需要が減速しており、足もとの株価軟調に反映された。しかし、円安に伴う大手製造業の国内生産回帰の動きから、国内向け受注が伸びており、「１５年１２月期の営業利益４４億円は上乗せ余地がある」（市場関係者）との見方が出ている。有利子負債ゼロで財務面は強固なうえ、自社株買いに積極的で総還元性向は１５０％に達する。機関投資家の評価が高く「信用買い残は枯れた状態で玄人好みの小型株」（同）との位置付けで再び上値をうかがう展開。

ユニオンツールの株価は１３時５１分現在３８００円（△６０円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）