高値圏で軟調推移、欧米金利の上昇警戒

来週の株式市場見通し

　来週の東京株式市場は、欧米金利の上昇傾向に警戒感が強まるなか、現状の株価水準を割高と判断する見方も予想され、外部環境の変化によって高値圏での波乱展開も予想される。日経平均株価の想定レンジは１万９９００～２万７００円とする。

　日本時間今夜発表の米５月の雇用統計の内容次第で、週明けの東京市場は左右される可能性もある。さらに、ドイツや米国の長期金利が再び上昇基調を強めていることに、市場関係者の懸念が強まっている。４月下旬から大型連休明けにかけて、欧州の金利上昇と株価下落が連動したことが想起される。さらに、週末にメジャーＳＱが控えていることも波乱要因といえる。

　５日の日経平均株価終値は、一目均衡表の転換線（２万５０９円）を下回り、調整色が強まっている。場合によっては、同基準線の１万９９５６円水準まで下押す可能性もある。