主力の半導体洗浄装置は顧客のDRAM投資拡大で伸長
現在、米国株で業績・株価の揃って良い業種株を調べると、多くの半導体メーカー(ファブレス企業を含む)が浮かび上がってきます。半導体需要の多くをパソコンに頼っていたのは過去の事となり、今やスマホなどのモバイル端末は勿論のこと、一般家電製品、車載からICチップを搭載したカードまで、あらゆるものがネットワークに繋がる時代となっています。それだけ関連の半導体製品需要は増えて行き、関連企業の業績拡大と株価上昇に繋がっています。
2015年1-3月期は売上が0.6%減の1623億2400万円、営業利益が122.2%増の101億3700万円、経常利益が129.6%増の93億8100万円、純利益が245.8%増の78億700万円と大幅増益となっています。
通期予想は売上が0.9%増の2380億円、営業利益が68.5%増の150億円、経常利益が69.2%増の142億円、純利益が106.7%増の112億円。 3月20に配当を上方修正しており、一株当たり配当は5円から7円に増配としました。
4月に半導体受注世界一と言われる台湾TSMCが設備投資を下方修正したことで株価は売られましたが、台湾TSMCによる発表以前から台湾向けSE売上は減少しており、織り込んでいたのではないかと思います。中期的にみても、半導体業界においてはスマートフォンの需要拡大を背景とした微細化投資の継続により、半導体メーカーの設備投資は堅調に推移しており、またFPD業界においては、テレビ用液晶パネルの中国への生産シフトが進んでいます。印刷関連機器においては、欧州市場に需要回復の動きが見られます。
足元の業績を見ても、業界全体の成長可能性を考えても、業績の上振れが期待できると思います。