2000年4月17日の暴落
この2000年4月14日は、“ITバブル崩壊”の直前にあたる。ITバブル時ピークの株価は、2日前の同年4月12日の2万833円(終値)。
そして、2000年4月17日は、日経平均株価にとって忘れられない日となった。日本経済新聞社は、土曜、日曜を挟んでの前営業日4月15日の大引け後に、30銘柄の入れ替えを発表した。これを受けて、翌営業日の4月17日には前週末比1426円安の暴落を記録。この日を境に、日経平均は急坂を転げ落ちるように下落し、1カ月あまり後の5月26日には、1万5876円まで下落した。
銘柄入れ替え発表後に、日経平均から除外される30銘柄が大規模に売られ、逆に日経平均に組み入れ予定の30銘柄が大規模に買われた。実際の入れ替え日の24日の1週間前に発表したため、当然のことながら、その時点で指数に採用されていて将来除外される30銘柄の株価が急落して、それが指数に反映された。逆に採用予定の30銘柄は急騰したものの、それは指数に反映されないという事態が起きて、全体相場が急落に叩き込まれたわけだ。