東急不動産ホールディングス<3289>=後場一段高。
日銀の追加金融緩和期待などが底流するなか、銀行株物色の流れが波及して金融・不動産関連株全般にも物色の矛先が向いている。そのなか、同社株は売り方の買い戻しを交え上げ足を強めている。首都圏を中心に商業ビルなど総合不動産業を展開、東急電鉄グループの強みを生かして渋谷再開発などでビジネスチャンスをとらえている。18年度に完成予定の東急プラザの建て替えなどで成長加速の青写真があり、20年度に連結営業利益1000億円の目標を掲げている。
鳥貴族
<3193>=急反発。
同社は、看板やメニューなどが同社と酷似しているとして「鳥二郎」を経営する京都市の会社に損害賠償などを求める訴訟を起こした。これによる業績への影響は現時点では定かではないが、目先は株価の刺激材料としてプラスに働いた格好だ。
鈴与シンワート<9360> 後場急伸しストップ高。
3月10日につけた年初来高値190円を上回った。同社はきょう、マイナンバー対応人事給与アウトソーシングサービス「S-PAYCIAL+マイナンバーサービス」の提供を開始したと発表。これが材料視されているようだ。なお、価格は1人あたり600円からで、10万人の受託を目指すとしている。
アルテック<9972>=5日ぶり反発。
リコー<7752>との協業で、国内では最大規模となる3DプリンターによるDDM(部品や製品の直接製造)サービスを27日から開始すると発表したことを受けて14日と15日に連続ストップ高に買われたが、買い主体は個人投資家の短期資金が中軸とみられその後の資金の逃げ足も早かった。
前日終値はストップ高初日の290円台まで下押したことで、目先リバウンド狙いの買いが優勢となった。全体相場は低PBR銘柄へのマークが強まる流れにあり、同社のPBRは0.5倍台と解散価値の半値近くに叩かれていることも買いを誘っている。