日経新聞半歩先読み
インターネット大手企業が婚活支援に進出するとの記事です。ヤフーが、オンラインで相手の紹介から結婚までを支援するサービスを始め、リクルートホールディングスは、各地に結婚相談所を設置するそうです。どちらも、月額料金を1万円程度に抑え、成婚料なども取らないようです。
このような新規参入は、既存の婚活サービス会社にとっては、競争激化によって逆風に思えます。しかし、婚活サービスはネットだけで結婚まで完結させるのは、非常に困難だそうです。また、成婚料などを取らないのは、一見利用者に有利なように思われますが、婚活サービス企業と利用者の利害が反することになる点に要注意です。利用者は出来るだけ、早く結婚したいのですが、婚活サービス企業は結婚されると退会されるため、月額会費が取れなくなります。婚活サービス企業としては、会員に出来るだけ長く婚活を続けてもらうことが、収益につながるのです。
成婚料を徴収している既存の婚活サービス大手のIBJでは、出来る限り早く会員を結婚させて、成婚料を貰うことが収益につながります。利用者と婚活サービス企業の利害が一致するのです。だからIBJでは、対面サービスを受けた会員の過半数が結婚退会されているそうです。
大手ネット企業の参入は、婚活サービスへの注目度を高め、既存の婚活サービス会社にとっては、逆風ではなく大きな追い風となりそうです。
(6071) IBJ (東証2部) 1,302円 前日比 +25 (+1.95%) [売買単位:100株]
(6098) リクルートホールディングス (東証1部) 3,940円 前日比 +130 (+3.41%) [売買単位:100株]
(4689) ヤフー (東証1部) 519円 前日比 +14 (+2.77%) [売買単位:100株]
今日も皆様に相場の福が授かりますように!!
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