30日の売買代金は今年最大に
早いもので、来週から2月入り。2月といえば昔しから「ニッパチ」とされる。冬・夏の季節が最も顕著で、極端な寒さや暑さのせいもあってか、人の動きが低調になる2月、8月はビジネス面では歓迎されない月だ。特に、消費者を直接相手にする小売業やサービス業は「ニッパチ」のマイナス影響が顕著。
ところが、この「ニッパチ」の救世主となりそうなのが、「春節」の長期休暇で日本を訪れる中国人旅行者の大群だ。日本政府観光局が1月20日に発表したところよると、2014年の訪日外国人客数は1341万人となり、年間最多を記録した13年の1036万人を大きく上回った。伸び率が最も高かったのは中国で、前年比83.3%増と2倍近い241万人に達した。
今年の春節休暇は2月18~24日の7連休で、中国人旅行者が日本にドッと押し寄せることになりそうだ。
中国は輸入ブランド品に対する関税が高いため、中国の富裕層はブランド品を海外で購入する傾向が強い。そのため、ブランド品購入目的の中国人観光客も多く、訪れる中国人観光客の半数以上が1回に40万円以上消費するとされる。三越伊勢丹ホールディングス<3099>、高島屋<8233>、ドンキホーテホールディングス<7532>、ビックカメラ<3048.T>などの店先が中国人旅行者で大賑わいすることになりそうだ。