懸念残るが、ジワリジワリと上値を窺う!?

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最新投稿日時:2015/01/08 11:01 - 「懸念残るが、ジワリジワリと上値を窺う!?」(武市佳史)

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懸念残るが、ジワリジワリと上値を窺う!?

著者:武市佳史
投稿:2015/01/08 11:01

◆原油安・株安一服 - ドル円ジワリ反発

※ご注意:予想期間は1月9日と表示されていますが、本日(1月8日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

何とか下げ止まったか…。

昨日は原油安・株安が一服となり、リスク回避の円買い圧力が緩みました。
注目の米ADP雇用統計が事前予想を上回った(+24.1万人)ことも、往き過ぎた円買いを巻き戻すポジション調整を促しました。
こうしてNYダウは3日ぶりに反発、米10年債利回りも2.00%台へと戻し、そしてドル円は一時119.627円へと上昇しました。

もっとももう一つの注目であるFOMC議事録は、「利上げ開始」は視野入りしているものの、「急いでいる雰囲気」は感じられませんでした。
雇用に関しては強気でしたが、全体的には“慎重姿勢”が強く、前回声明/記者会見から進展した印象が感じられませんでした。
この“サプライズなし”は“タカ派寄り”を期待していた向きの投げ(ドル売り)を誘い、再び118.837円へ押し戻される場面が見られました。
こうして「一気の上値追い」といった感じではないものの、「下値追いは回避」されて「ジワリジワリと反発を窺う」一日になりました。

◆119円台で次なる方向性を探っている?

このため“方向性はまだ定まっていない”と考えるのが自然であり、本日は“119円台で次なる方向性を探る”といった展開が想定されるところです。

何とか原油安は止まったように見えますが、50ドルを依然として割り込んでいる水準では「いつまた下落に転じるか?」わかりません。
また「22日のECB理事会(追加緩和)」「25日のギリシャ議会選挙(ユーロ離脱の有無)」という“欧州(ユーロ)絡み”に傾斜する地合いは残存しており、『ユーロ下落⇒クロス円下落⇒ドル円下押し』への懸念も残ります。

◆引き続き「ジワリジワリと上値を窺う…」

それでも今週最大の材料といえばやはり米雇用統計と見られ、その方向性を探るヒントとなる米経済指標(新規失業保険申請件数)が本日も予定されています。
テクニカル的に見ても、上値を押さえている20日移動平均線(本日は119.363円)を昨日は一時突破し、終値ベースでも迫っている状況です。

「リスク回避姿勢を見極めながら」という前提は変わりませんが、「ジワリジワリと上値を窺う」展開を引き続き想定したいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:120.105(1/2~1/6の61.8%戻し)
上値4:120.000(大台)
上値3:119.735(ピボット1stレジスタンス)
上値2:119.627(1/6-7高値)
上値1:119.361(20日移動平均線、日足・一目均衡表転換線)
前営業日終値:119.174
下値1:119.028(1/6~1/7の38.2%押し、大台)
下値2:118.842(1/6~1/7の50%押し)
下値3:118.705(日足・一目均衡表基準線、1/6~1/7の61.8%押し)
下値4:118.506(ピボット1stサポート)
下値5:118.398(1/7安値)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

16:15 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想

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