117円の攻防戦
5日の米雇用統計は強気の内容となったが、欧州、中国の景気回復が遅れている状況下、さらに新興国経済が急減速すると、米連邦公開市場委員会(FOMC)で注目されている低金利政策を「相当な期間」継続するとしている声明文の文言が外されにくくなってきたかもしれない。仮に「相当な期間」の文言を削除・変更したとしても、イエレン議長の会見でのフォローが予想される中、原油安でインフレ期待が下がっているため、金利上昇には繋がりにくい地合いで、ドル円の調整に注意したい。11月27日の十字線安値(117.20円)と重なる心理的節目117円を割り込むと、三尊天井が意識されてくる。この場合は、10月15日安値~12月8日高値までの上昇に対する38.2%押し(115.48円)、V=115.64円、N=114.78円なども視野に入ってくる。