スクエニＨＤが続落、１５年３月期業績予想を上方修正も利益確定売り先行

　スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684.T>が続落。６日の取引終了後、１５年３月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の１４００億～１５００億円から１５００億～１６００億円（前期比３．２％減～３．２％増）へ、営業利益を同５０億～１００億円から１１０億～１６０億円（同４．３％～５１．８％増）へ、純利益を同３５億～６５億円から７０億～１０５億円（同６．１％～５９．１％増）へそれぞれ上方修正したが、決算期待から直近株価は戻り歩調にあっただけに、材料出尽くし感からこの日は利益確定売りが先行している。
　上方修正は、家庭用ゲーム機向けタイトルで、海外を中心に追加受注販売が想定を上回っていることや、スマートフォン向けゲームで、前期にサービスを開始した「ドラゴンクエストモンスターズ　スーパーライト」や、４月にサービスを開始した「スクールガールストライカーズ」、９月にサービスを開始した「ファイナルファンタジー　レコードキーパー」などが好調に推移していること、さらに、出版事業で、アニメ化などのメディアミックスの効果により、コミック売り上げが想定より好調なことなどが要因としている。なお、第２四半期累計（４～９月）決算は、売上高７３１億３０００万円（前年同期比１８．６％増）、営業利益８５億７００万円（同８１．９％増）、純利益５７億２００万円（同２．２倍）だった。

スクエニＨＤの株価は９時５５分現在２２３７円（▼５４円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）