イベント前に逆張り上限を試す流れも
8月8日に200日移動平均線や、雲の下限を割り込んで下げ加速となったドル円だが、長い下ヒゲ安値で値を戻してからの上昇トレンド形成である。遅行線の好転に続き、基準線と転換線も好転し、一目均衡表では三役好転となった。
週末にイエレンFRB議長のジャクソンホールでの講演を控え様子見モードとなりやすい地合いであるものの、テクニカル好転で、足もとでは200日移動平均線を下値支持として、4月4日高値~心理的節目105円を唱える向きも増えてきそう。ただし、イベント前にテクニカル主導でドル円が先行して上げ過ぎてしまうと、イベント通過でハシゴを外されるリスクもあろう。以前として春先から続くレンジは抜けておらず、逆相関のNY金もレンジを継続している。本格的にトレンド発生からの大相場になるためには、ドル円、NY金がそれぞれレンジをブレイクした時であろう。そこまでは、少し幅が広がった感覚での逆張りが続くのではないか?