アイフルが売買代金と値上がり率いずれも断トツ

　アイフル<8515.T>が東証１部のなかでソフトバンクの２倍以上となる断トツの売買代金を集め、値上がり率でも８．６％の上昇となる一頭地を抜く人気ぶりをみせている。消費者金融業界は貸金業法の改正に伴う上限金利の引き下げや、個人の借入総額規制などが大きな打撃となった経緯がある。ここにきて景況感の回復が意識されるなか、脱デフレへの切り札として自民党が消費者金融業界の規制緩和に前向きな姿勢が伝わっていたが、時事通信が２９日、「消費者金融など貸金業者の規制緩和に向け、自民党が検討している貸金業法の再改正案の概要が明らかになった」と報じた。顧客から受け取れる金利の上限を現在の２０％から２９．２％に戻すほか、個人の総借入額を年収の３分の１以内に制限する「総量規制」も解除、今秋の臨時国会に議員立法として同法の改正案提出を目指す方針で、具体的な動きが初めて浮上してきたことで、これが改めて買い人気を加速させた格好だ。

アイフルの株価は１１時３０分現在６４１円（△５１円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）