＜後場の注目銘柄＞＝電気興、移動体インフラで見直し

　電気興業<6706.T>は戻り加速、大勢二段上げの様相をみせている。

　世界的な自動車生産の好調を受けて、同業界向けに高周波装置の受注が伸びている。また、更新需要期に入った移動体通信インフラでは、ドコモをはじめ高速通信サービスであるＬＴＥのネットワーク拡充に向けた設備投資の動きが、同社の多周波共用アンテナへの需要を喚起している。

　さらに、消防のデジタル化投資需要の拡大と防災関連投資の活発化が足もとの業績を押し上げる可能性がある。今３月期の会社側業績見通しが冴えなかったこともあって、株価は約半年にわたり下値を切り下げてきたが、売り物は枯れた状態。業績上振れの可能性が見直し買いを誘う。


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）