<話題の焦点>=農薬メーカー、ニッチ領域で海外販売に活路

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最新投稿日時:2014/05/12 12:02 - 「<話題の焦点>=農薬メーカー、ニッチ領域で海外販売に活路」(みんかぶ)

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<話題の焦点>=農薬メーカー、ニッチ領域で海外販売に活路

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2014/05/12 12:02
 日本の農薬市場は、国内需要が約3300億円規模。ただ、農家の高齢化や安価な外国産農産物の流入などによる農業生産額の減少から、漸減傾向にある。ところが、海外に目を向けると、2013年の世界農薬市場の規模は約4兆円で、需要は増加傾向にある。特に人口増加が著しいアジアや中南米をはじめとした新興国での利用は活発で、所得向上に伴い、今後も農薬使用量の増加が予想される。

 欧米の超大手メーカーが市場規模の大きなトウモロコシ、麦、大豆用農薬では優位に立っている。そこで、日本の農薬メーカーは、水稲、野菜、果樹用などの比較的ニッチな領域に注力することで活路を見いだしている。

 クミアイ化学工業<4996.T>は、新剤「ピロキサスルホン」の業績貢献などに伴い、14年10月期の連結業績は、売上高540億円(前期比9.6%増)、営業利益26億円(同23.5%増)と大幅増益を見込んでいる。

 イハラケミカル工業<4989.T>は、海外向けの畑作用除草剤で前期比20%程度での拡大が見込めることから、14年10月期の連結業績は、売上高360億円(前期比18.7%増)、営業利益30億円(同41.6%増)と大幅増益を見込む。

 日本農薬<4997.T>は4月22日に、14年9月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の525億円から560億円(前期比17.6%増)へ、営業利益を同75億円から89億円(同19.5%増)へそれぞれ増額した。園芸殺虫剤「フェニックス」の海外拡販などが寄与している。

◆主な農薬関連銘柄

銘柄(コード)   今期営業増益率   株価   PER

アグロカネショ<4955.T> 71.4   725    9.4
イハラケミカル<4989.T> 41.6   800   17.9
北興化<4992.T>     89.2   344   15.8
クミアイ化<4996.T>   23.5   688   21.1
日農薬<4997.T>     19.5  1276   14.7

※株価は8日終値(単位:%、円、倍)


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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