米国景気と円安・ドル高のダブルメリットを甘受する企業に注目
市場関係者からは「日経平均株価と円相場の連動性が、5~6月に比べて7月に入ってからは、やや緩やかになっているような印象を受ける。それは、市場参加者の多くが円・ドル相場の今後について、〝中期的には円安・ドル高が進行する〟という感覚を共有しているからではないか」との声が出ている。
日本時間10日午後2時前の1ドル=101円台からほぼ24時間後の11日午後2時ごろには1ドル=98円台半ばへと、1日で一気に2円50銭程度の円高が進行したにも関わらず、日経平均株価はほぼ同じ水準に止まっていたことになる。
もし、本当に中期的な円安・ドル高のトレンドが継続すると仮定すれば、米国景気の好転と円安・ドル高進行のダブルメリットが想定されるホンダ<7267>、ブリヂストン<5108>、富士重工業<7270>、大塚ホールディングス<4578>といった米国での売上構成比率の高い企業が注目されそうだ。