*13:18JST BRUNO株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(8)
BRUNO<3140>
●DAIBOUCHOU
確かに収益性という点では、ニトリさんやファーストリテイリング(ユニクロ)さんは10%を超える利益率を達成していますので、それを実現できれば相当利益が伸びることになると思います。
現状、御社の営業利益率は8.7%ですが、中期経営計画ではこれを15%に向上させるとされています。どのようにして収益性をさらに高めていくお考えでしょうか。
■BRUNO 塩田様
収益性向上の最も重要なポイントは、やはり粗利率を引き上げることだと考えています。
商品の付加価値をしっかり高め、適正な価格でお客様に提供することで、まず利益を確実に積み上げていくという方針です。
現在は物価高の影響で原価が上昇傾向にありますが、当社としても積極的に原価低減に取り組んでいます。私自身、今年だけでも数えきれないほど生産工場へ足を運び、直接交渉して原価の見直しを進めてきました。今週の火曜日にも工場の社長にお越しいただき、具体的な原価低減策を調整したところです。
また、RIZAPグループ全体では数百億円規模の購買力(バイイングパワー)があります。このネットワークと連携することで、BRUNO単体では実現できなかったスケールメリットを活かし、さらなる原価低減を図っていきます。
加えて、販管費率の改善も継続して進めます。現在は物流費の最適化を推進していますが、生産拠点の見直しや物流網全体の再設計など、効率化できる余地はまだ多くあります。
広告宣伝費についても、効果の高い施策に集中投下する方針です。RIZAPグループはマーケティングに強みを持っていますので、その知見を活かしながら費用対効果を最大化していきます。
そして、最も大切なのは 「商品自体の付加価値をさらに高めること」 です。エアフライヤー、ホットプレート、ブレンダーなど、当社を象徴する製品群を進化させ、お客様の課題を解決しながら「笑顔とワクワク」を提供する─これはBRUNOのミッションそのものです。
先ほどご紹介したように、当社はグッドデザイン賞を複数受賞するなど、デザイン面で高い評価をいただいています。このデザイン力にさらなる価値を乗せてご提供することで、粗利率、ひいては利益全体の向上につなげていきたいと考えております。
●DAIBOUCHOU
そうすると、今後はインフレに応じた価格改定、いわゆる値上げを行う可能性もあるのでしょうか。
■BRUNO 塩田様
おっしゃるとおり、価格を見直す場面はあるかもしれませんが、単なる値上げを行う考えはありません。あくまで「価値と連動した価格改定」が前提です。
つまり、既存の商品をそのまま高くするのではなく、しっかりと付加価値を高め、その価値を適正に価格へ反映するという考え方です。原価は同じなのに価格だけを引き上げる、といったことは現時点ではまったく考えておりません。
●DAIBOUCHOU
つまり、バージョンアップや機能追加、デザイン改善などを行い、その価値に応じた価格設定にしていくということですね。
また、製造原価を下げることで粗利を高めるという点も大きいのでしょうか。
■BRUNO 塩田様
はい、おっしゃる通りです。
単に取引先に無理をお願いして原価を下げるのではなく、どうすればより高い品質で、かつ低コストで物づくりができるかを常に議論しています。私自身も工場の社長と直接話しながら、製造工程の改善や素材の最適化など、双方にメリットがある「ウィンウィン」の形で原価低減に取り組んでいます。
今後も、品質を維持・向上しながら、効率的な原価改善を進めていきたいと考えています。
●DAIBOUCHOU
なるほど。中期経営計画を拝見すると、投資家からは「かなりハードルが高いのでは」と感じる部分もあります。実際のところ、どの程度の蓋然性があり、特別な条件がなくても達成できるレベルと考えてよいのでしょうか。
■BRUNO 塩田様
当社の中期経営計画の数値は、いわゆる「積み上げ方式」で作成しており、現実的に実現可能なものだと考えています。
もちろん、外部環境が大きく変動するなど、予測できない要因があれば影響は受けますが、これまで取り組んできた改善活動を着実に進めていけば、決して届かない数字ではないと判断しています。
●DAIBOUCHOU
なるほど。
売上成長については、特に海外依存度が高まる印象がありますが、そこは「海外でも売れる」というマーケティング上の明確な見通しが立っているという理解でよいでしょうか。
■BRUNO 塩田様
海外については、何もないところから立ち上げるわけではなく、すでにスライドの通り当社独自でマーケットの基盤を構築してきた実績があります。
その上で、当社の強みであるデザイン力やマーケティング力をどこまで強化し、既存の基盤を伸ばしていけるか─ここが今後の海外成長の鍵になると考えています。
●DAIBOUCHOU
つまり、これからはいよいよ海外が本格的に伸びていく「刈り取り期」に入る、そういったイメージでしょうか。
■BRUNO 塩田様
はい、ご理解のとおりです。
●DAIBOUCHOU
ありがとうございます。
次に株価に関してお伺いしたいのですが、今回、既存の株主優待に加え、創業30周年記念の特別優待も発表されました。株主還元は非常に充実している一方で、配当利回りは現状やや低い状況です。今後の株主還元方針について教えていただけますでしょうか。
■BRUNO 塩田様
配当については、どのような経営状況でも安定配当を基本としてきましたので、今後も同じ方針で継続していきます。
一方で、当社の株主は個人投資家が多く、さらに当社のお客様である方が非常に多いのが特徴です。そのため、単純に配当で還元するだけでなく、株主優待を通じて当社の商品をより多く利用していただくことで、株主の方に還元したいと考えています。
具体的には、特別優待を活用して株主の方に商品を手に取っていただき、ファンになってもらう。さらに、その株主の方が知人にプレゼントすることで、新たなファンを増やしていくという循環を作る狙いがあります。
●DAIBOUCHOU
配当ですと100%キャッシュで還元する形になりますが、株主優待だと自社製品を通じて還元できますので、原価ベースで見ると大幅にコストを抑えられることにもなりますね。
■BRUNO 塩田様
はい、その通りです。株主優待を中心にすることで、コスト効率を高めつつ株主の満足度も向上させられると期待しています。
ぜひDAIBOUCHOUさんも株主優待株主になっていただいて、うちの商品をぜひ手に取っていただけたらと思います。
BRUNO株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(9)に続く
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●DAIBOUCHOU
確かに収益性という点では、ニトリさんやファーストリテイリング(ユニクロ)さんは10%を超える利益率を達成していますので、それを実現できれば相当利益が伸びることになると思います。
現状、御社の営業利益率は8.7%ですが、中期経営計画ではこれを15%に向上させるとされています。どのようにして収益性をさらに高めていくお考えでしょうか。
■BRUNO 塩田様
収益性向上の最も重要なポイントは、やはり粗利率を引き上げることだと考えています。
商品の付加価値をしっかり高め、適正な価格でお客様に提供することで、まず利益を確実に積み上げていくという方針です。
現在は物価高の影響で原価が上昇傾向にありますが、当社としても積極的に原価低減に取り組んでいます。私自身、今年だけでも数えきれないほど生産工場へ足を運び、直接交渉して原価の見直しを進めてきました。今週の火曜日にも工場の社長にお越しいただき、具体的な原価低減策を調整したところです。
また、RIZAPグループ全体では数百億円規模の購買力(バイイングパワー)があります。このネットワークと連携することで、BRUNO単体では実現できなかったスケールメリットを活かし、さらなる原価低減を図っていきます。
加えて、販管費率の改善も継続して進めます。現在は物流費の最適化を推進していますが、生産拠点の見直しや物流網全体の再設計など、効率化できる余地はまだ多くあります。
広告宣伝費についても、効果の高い施策に集中投下する方針です。RIZAPグループはマーケティングに強みを持っていますので、その知見を活かしながら費用対効果を最大化していきます。
そして、最も大切なのは 「商品自体の付加価値をさらに高めること」 です。エアフライヤー、ホットプレート、ブレンダーなど、当社を象徴する製品群を進化させ、お客様の課題を解決しながら「笑顔とワクワク」を提供する─これはBRUNOのミッションそのものです。
先ほどご紹介したように、当社はグッドデザイン賞を複数受賞するなど、デザイン面で高い評価をいただいています。このデザイン力にさらなる価値を乗せてご提供することで、粗利率、ひいては利益全体の向上につなげていきたいと考えております。
●DAIBOUCHOU
そうすると、今後はインフレに応じた価格改定、いわゆる値上げを行う可能性もあるのでしょうか。
■BRUNO 塩田様
おっしゃるとおり、価格を見直す場面はあるかもしれませんが、単なる値上げを行う考えはありません。あくまで「価値と連動した価格改定」が前提です。
つまり、既存の商品をそのまま高くするのではなく、しっかりと付加価値を高め、その価値を適正に価格へ反映するという考え方です。原価は同じなのに価格だけを引き上げる、といったことは現時点ではまったく考えておりません。
●DAIBOUCHOU
つまり、バージョンアップや機能追加、デザイン改善などを行い、その価値に応じた価格設定にしていくということですね。
また、製造原価を下げることで粗利を高めるという点も大きいのでしょうか。
■BRUNO 塩田様
はい、おっしゃる通りです。
単に取引先に無理をお願いして原価を下げるのではなく、どうすればより高い品質で、かつ低コストで物づくりができるかを常に議論しています。私自身も工場の社長と直接話しながら、製造工程の改善や素材の最適化など、双方にメリットがある「ウィンウィン」の形で原価低減に取り組んでいます。
今後も、品質を維持・向上しながら、効率的な原価改善を進めていきたいと考えています。
●DAIBOUCHOU
なるほど。中期経営計画を拝見すると、投資家からは「かなりハードルが高いのでは」と感じる部分もあります。実際のところ、どの程度の蓋然性があり、特別な条件がなくても達成できるレベルと考えてよいのでしょうか。
■BRUNO 塩田様
当社の中期経営計画の数値は、いわゆる「積み上げ方式」で作成しており、現実的に実現可能なものだと考えています。
もちろん、外部環境が大きく変動するなど、予測できない要因があれば影響は受けますが、これまで取り組んできた改善活動を着実に進めていけば、決して届かない数字ではないと判断しています。
●DAIBOUCHOU
なるほど。
売上成長については、特に海外依存度が高まる印象がありますが、そこは「海外でも売れる」というマーケティング上の明確な見通しが立っているという理解でよいでしょうか。
■BRUNO 塩田様
海外については、何もないところから立ち上げるわけではなく、すでにスライドの通り当社独自でマーケットの基盤を構築してきた実績があります。
その上で、当社の強みであるデザイン力やマーケティング力をどこまで強化し、既存の基盤を伸ばしていけるか─ここが今後の海外成長の鍵になると考えています。
●DAIBOUCHOU
つまり、これからはいよいよ海外が本格的に伸びていく「刈り取り期」に入る、そういったイメージでしょうか。
■BRUNO 塩田様
はい、ご理解のとおりです。
●DAIBOUCHOU
ありがとうございます。
次に株価に関してお伺いしたいのですが、今回、既存の株主優待に加え、創業30周年記念の特別優待も発表されました。株主還元は非常に充実している一方で、配当利回りは現状やや低い状況です。今後の株主還元方針について教えていただけますでしょうか。
■BRUNO 塩田様
配当については、どのような経営状況でも安定配当を基本としてきましたので、今後も同じ方針で継続していきます。
一方で、当社の株主は個人投資家が多く、さらに当社のお客様である方が非常に多いのが特徴です。そのため、単純に配当で還元するだけでなく、株主優待を通じて当社の商品をより多く利用していただくことで、株主の方に還元したいと考えています。
具体的には、特別優待を活用して株主の方に商品を手に取っていただき、ファンになってもらう。さらに、その株主の方が知人にプレゼントすることで、新たなファンを増やしていくという循環を作る狙いがあります。
●DAIBOUCHOU
配当ですと100%キャッシュで還元する形になりますが、株主優待だと自社製品を通じて還元できますので、原価ベースで見ると大幅にコストを抑えられることにもなりますね。
■BRUNO 塩田様
はい、その通りです。株主優待を中心にすることで、コスト効率を高めつつ株主の満足度も向上させられると期待しています。
ぜひDAIBOUCHOUさんも株主優待株主になっていただいて、うちの商品をぜひ手に取っていただけたらと思います。
BRUNO株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(9)に続く
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