為替相場まとめ12月8日から12月12日の週
8日からの週は、週の前半にドル高円安が進んだが、その後上昇分をほぼ解消する動きとなった。ドル円は11月20日に157円90銭を付けた後のドル安円高が12月5日まで続き、154円35銭を付けた。安値から少し反発して5日までの週を終えると、週明け8日にドル高円安が強まり、9日まで動きが続いて156円95銭を付けている。9日、10日の米FOMCを前にそれまでのドル売りに対する調整の動きとなった。FOMCを前に調整は一服、156円30銭前後で結果発表を迎えると、直後の振幅を経てドル売りが強まり155円台へ下落。翌日には154円90銭台を付ける場面が見られた。下がると買いが出る展開で154円台からはすぐに反発を見せた。ユーロ円は週の前半、ドル円尾上昇に合わせて上値をトライ。5日の180円10銭からの上昇が続く形で9日に180円60銭台を付けた。その後はドル売りが強まりユーロドルでのユーロ高ドル安が進む形でユーロ円が支えられ週後半に182円80銭台を付けている。ユーロドルは1.16台半ば前後でやや上値の強い展開となった後、米FOMC後のドル安に1.1760台を付けている。
(8日)
東京市場で、ドル円は先週末155.33付近から小幅ドル安で始まり、一時154.90付近まで下落。FOMCを控えたドル買いポジションの調整が進んだ。昼前に安値を付けた後は反発し、午後には155.25付近へ戻した。日経平均は小幅安で、市場は全体的に様子見ムード。ユーロドルは1.1640付近から緩やかに上昇し、ECBシュナーベル専務理事の発言を受けて1.1670付近へ。ユーロ円も180.50付近から181.10付近まで上昇。ポンドドルは1.33台前半で小動きにとどまり、ポンド円は206.60付近まで下げた後、207.11付近へ持ち直した。
ロンドン市場は、シュナーベルECB理事の「次の動きが利上げでも違和感はない」との発言でユーロ買いが先行したが、その後「近いうちの変更の可能性は小さい」との補足や米金利上昇を受け、ユーロドルは上げ幅を消す「往って来い」の展開となった。現在は1.16ドル台半ばで推移している。一方、ドル円は米長期金利の上昇を支えに東京時間の下げを埋め、155円台半ばまで上昇した。クロス円も全面高の様相で、ユーロ円は181円台、ポンド円は207円台へとそれぞれ高値を更新。対ポンドでもECB理事発言を受けたユーロ買いが優勢となっている。欧州株はまちまち、米株先物も小幅な動きにとどまり、リスクセンチメントは総じて落ち着いている。
NY市場で、ドル円は東京時間の154円台から156円近くまで反発した。FOMCを控えたドル買いに加え、青森県沖地震による津波警報を受けた円売りが背景にある。市場は今回の利下げを確実視しつつ、来年の金利見通しやパウエル議長の発言による利下げペース鈍化の示唆に注目している。ユーロドルは1.16ドル台前半へ下落。ECB理事が将来的な利上げの可能性や成長見通しの上方修正を示唆したことが材料視された。ポンドは対ドルで小動きだが、対円では207円台と昨年7月以来の高値を更新。英予算案への批判や長期的な財政懸念が重荷となるとの指摘があるものの、政権の結束姿勢がポンドの底堅さを支えている。
(9日)
東京市場で、ドル円は156.00付近を挟んでの推移。海外市場の高値が155.99までと156.00トライにやや慎重。東京市場では何度か156円台乗せも、そのたびに155円台へと売り戻される不安定な動きを見せた。ユーロドルは朝からのレンジは1.1635-1.1650とわずか15ポイント。ポンドドルも基本小動き、1.3320台での推移から午後に1.3337の高値を付けたが1.3320台まで売りが出るなど一方向の動きにならず、ユーロ円はしっかりした動きで朝の181.30台から午後に181.79付近を付けた。豪ドル円の買いに連れ高。リスク警戒後退の動きも見られた。ポンド円は207.60台から208.10前後まで上昇。
ロンドン市場では、植田日銀総裁の発言に翻弄され、円相場が乱高下する展開となった。当初、総裁が国会答弁で長期金利急騰時の「機動的な国債買い入れ」を強調し、12月利上げへの具体的言及を避けたため、緩和継続との見方から円売りが先行。ドル円は一時156.43付近、ユーロ円は182.15付近、ポンド円は208.71付近まで上昇した。 しかし、英FT紙で総裁が「緩和の水準調整を続ける」と述べ、インフレ警戒を示したことが伝わると一変。タカ派的と受け止められ、早期利上げ観測再燃で円が急速に買い戻された。ドル円は156円付近、ユーロ円は181.60台、ポンド円は208円手前まで反落し、序盤の円安分をほぼ帳消しにする「往って来い」の動き。ドル相場も円の振幅の影響を受け、ユーロドルは1.16台、ポンドドルは1.33台で方向感に欠ける取引となっている。
NY市場で、ドル円は157.00付近まで上昇し、21日線を回復した。10月米求人件数が予想を上回ったほか、明日のFOMCでパウエル議長が来年以降の利下げペース減速を示唆するとの観測が浮上し、ドル買いを誘った。市場は今回の利下げを織り込み、焦点はドットチャートや会見に向かっている。 ユーロドルは1.16台で方向感がない一方、ユーロ円は182円台半ばへ上昇し過去最高値を更新した。EUのロシア資産活用案がユーロの信認を損なうリスクも指摘されている。ポンドドルは200日線を下回ったが、ポンド円は208円台後半へ上昇し7月以来の高値。ただ、英国の財政懸念等からポンドの強さは脆弱との声もある。総じて円安圧力が強く、ドル円は160.00を視野に明日以降の動きが注目される。
(10日)
東京市場で、ドル円はFOMCを控え調整の動き。前日の米指標好結果を受け156.95付近まで上昇後、156.80台で東京入りし、一時156.94付近まで堅調に推移した。その後は英FTが植田日銀総裁の「日本経済はトランプ関税を乗り越えた」との発言を報じたことで円買いが広がり、昼過ぎに156.56付近まで下落。下げは一服したものの戻りは鈍く、156.70台で推移した。ユーロ円は182.48付近から182.01付近まで下落後、182.30台へ反発。ポンド円も208.70台から208.24付近まで下げた後208.60台に回復するなど方向感は限定的。ユーロドルは1.1622-1.1634の狭いレンジ、ポンドドルも1.3300前後から1.3310付近への小幅高にとどまった。
ロンドン市場では、神経質に振幅も、総じてややドル安水準で米FOMC待ちとなっている。ドル円は156円台後半での振幅東京市場で軟化したあとロンドン序盤には反発も、前日NY終値付近では上値を抑えられている。ユーロドルは1.16台前半から後半で、ポンドドルも1.33台割れ水準から1.33台前半で上に往って来い。円相場は東京市場で円高に振れたあと、ロンドン序盤にかけては前日比円安水準となった。しかし、足元ではやや円高方向に押し戻されている。ユ-ロ円は182円付近から182円台後半で、ポンド円は208円台前半から後半での取引。この日は目立った経済統計発表はなく、米FOMCでの利下げを織り込むとともに、来年にかけての金利見通しやパウエルFRB議長会見で方向性を探る状況となっている。
NY市場では、午後のFOMCを受けて、終盤にドル安が強まった。ドル円も155円台に下落。FOMCの結果は予想通りに0.25%ポイントの利下げを実施した。注目のFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)は、中央値で来年は1回の利下げを見込んでいる。ただ、短期金融市場では2回の利下げ織り込みで変わらず。
(11日)
東京市場は午前中にドル安が進行。前日のFOMC後のドル売りが継続する形でドル円は155円49銭を付けた。日本20年国債の応札倍率が2020年以来の高水準となったことも円買いを誘った。その後はいったんドルの買い戻しが入っている。ユーロドルが1.1620前後から1.1650台を付けるなど、ドルはほぼ全面安となった。その他通貨では11月の豪雇用統計が予想外の雇用減とかなり弱く出た豪ドルが対ドル対円で売られた。豪ドルドルは朝の0.6679前後から0.6629を付けている。
ロンドン市場は東京午後からロンドン朝にかけてのドルの買い戻しに、ドル円が156円10銭台を付けたところから、一転してドル安となった。米FOMC後のドル安の流れがまだ続くとの思惑が広がった。米FOMCは市場が警戒していたほどのタカ派ではないとの思惑が広がり、ドル売りにつながっている。ロンドン朝までのドルの買い戻しに1.1700台から1.1680前後を付けていたユーロドルが東京市場の高値を超えて上昇するなど、ドルはほぼ全面安となった。ドル主導の展開でユーロ円は目立った方向性が見られず、182円台前半中心の推移となった。
NY市場でドル円は一時154円90銭台までドル安が進んだ。米FOMC後のドル安が継続。米国の利下げと来週の日銀会合での利上げ織り込みを受けて、日米金利差が一気に縮小することでの円キャリー取引の整理などが意識された。ドルはほぼ全面安で1.1760台までユーロ高ドル安となった。もっ鞆行き過ぎた動きにも警戒感があり、ドル円は154円台を付けた後一気に調整が入って155円60銭台を付けた。ユーロ円はドル円の154円台までの下げを受けて一時181円80銭台まで下げたが、その後の反発に182円70銭台を付けている。、
(12日)
東京市場でドル円は落ち着いた動きながらしっかりの展開。朝に155円43銭を付けたが、すぐに反発し、午後にかけてじりじりと買われて155円83銭を付けた。来週の日銀金融政策決定会合をにらんで動きは限定的に留まっている。ユーロドルが1.1740を挟んでもみ合いとなるなど、全体に落ち着いた動きとなった。ユーロ円はドル円の上昇を支えに182円50銭台から午後に182円80銭台を付けている。ポンド円や豪ドル円などもややしっかりの展開となったが、値幅は限定的となった。
ロンドン市場でドル円は序盤にドル売り円買いを試す展開となったが、その後反発した。東京市場での堅調な動きへの反動もあり、155円50銭台まで売りが出る展開。しかし、155円50銭を割り込むことが出来ず、朝の安値に届かなったことで、その後ポジション調整のドル買い円売りが入り、155円90銭台まで上昇した。欧州株の堅調地合いなどもリスク選好の円売りにつながった。ユーロドルはドル高を受けて1.1740前後から1.1722を付けた。ポンドドルの下げも重石。ポンドは16時に発表された10月の月次GDPが予想外のマイナスとなり、ポンド売りが広がった。ドル高の流れもあり1.3390台から1.3360台を付けている。ポンド円は朝方の208円70銭台から208円20銭台まで急落。その後ドル円の反発もあって208円60銭台を回復した。
NY市場は今週のFOMC以降のドル安は一服し、ドル円も緩やかに上昇していた。一時156円台に上昇したものの、買戻しを強める動きまではなく、後半に155円台に伸び悩んだ。市場では、来週の日銀決定会合での利上げ期待が急速に高まっているが、ロンドン時間に日銀が利上げで調整に入ったと伝わっていた。日本の第3四半期のGDPはマイナス成長となったが、落ち込みは一時的と見られ、日銀はインフレ基調を踏まえて、利上げを進めるとの見方が有力。本日は主要な米経済指標の発表もなく材料難の中、来週のイベントに備えて様子見姿勢が強かった。来週は16日(火)に米雇用統計、18日(木)に消費者物価指数(CPI)の発表が予定されている。ともに11月分。10月分の米雇用統計についても一部公表する予定。
(8日)
東京市場で、ドル円は先週末155.33付近から小幅ドル安で始まり、一時154.90付近まで下落。FOMCを控えたドル買いポジションの調整が進んだ。昼前に安値を付けた後は反発し、午後には155.25付近へ戻した。日経平均は小幅安で、市場は全体的に様子見ムード。ユーロドルは1.1640付近から緩やかに上昇し、ECBシュナーベル専務理事の発言を受けて1.1670付近へ。ユーロ円も180.50付近から181.10付近まで上昇。ポンドドルは1.33台前半で小動きにとどまり、ポンド円は206.60付近まで下げた後、207.11付近へ持ち直した。
ロンドン市場は、シュナーベルECB理事の「次の動きが利上げでも違和感はない」との発言でユーロ買いが先行したが、その後「近いうちの変更の可能性は小さい」との補足や米金利上昇を受け、ユーロドルは上げ幅を消す「往って来い」の展開となった。現在は1.16ドル台半ばで推移している。一方、ドル円は米長期金利の上昇を支えに東京時間の下げを埋め、155円台半ばまで上昇した。クロス円も全面高の様相で、ユーロ円は181円台、ポンド円は207円台へとそれぞれ高値を更新。対ポンドでもECB理事発言を受けたユーロ買いが優勢となっている。欧州株はまちまち、米株先物も小幅な動きにとどまり、リスクセンチメントは総じて落ち着いている。
NY市場で、ドル円は東京時間の154円台から156円近くまで反発した。FOMCを控えたドル買いに加え、青森県沖地震による津波警報を受けた円売りが背景にある。市場は今回の利下げを確実視しつつ、来年の金利見通しやパウエル議長の発言による利下げペース鈍化の示唆に注目している。ユーロドルは1.16ドル台前半へ下落。ECB理事が将来的な利上げの可能性や成長見通しの上方修正を示唆したことが材料視された。ポンドは対ドルで小動きだが、対円では207円台と昨年7月以来の高値を更新。英予算案への批判や長期的な財政懸念が重荷となるとの指摘があるものの、政権の結束姿勢がポンドの底堅さを支えている。
(9日)
東京市場で、ドル円は156.00付近を挟んでの推移。海外市場の高値が155.99までと156.00トライにやや慎重。東京市場では何度か156円台乗せも、そのたびに155円台へと売り戻される不安定な動きを見せた。ユーロドルは朝からのレンジは1.1635-1.1650とわずか15ポイント。ポンドドルも基本小動き、1.3320台での推移から午後に1.3337の高値を付けたが1.3320台まで売りが出るなど一方向の動きにならず、ユーロ円はしっかりした動きで朝の181.30台から午後に181.79付近を付けた。豪ドル円の買いに連れ高。リスク警戒後退の動きも見られた。ポンド円は207.60台から208.10前後まで上昇。
ロンドン市場では、植田日銀総裁の発言に翻弄され、円相場が乱高下する展開となった。当初、総裁が国会答弁で長期金利急騰時の「機動的な国債買い入れ」を強調し、12月利上げへの具体的言及を避けたため、緩和継続との見方から円売りが先行。ドル円は一時156.43付近、ユーロ円は182.15付近、ポンド円は208.71付近まで上昇した。 しかし、英FT紙で総裁が「緩和の水準調整を続ける」と述べ、インフレ警戒を示したことが伝わると一変。タカ派的と受け止められ、早期利上げ観測再燃で円が急速に買い戻された。ドル円は156円付近、ユーロ円は181.60台、ポンド円は208円手前まで反落し、序盤の円安分をほぼ帳消しにする「往って来い」の動き。ドル相場も円の振幅の影響を受け、ユーロドルは1.16台、ポンドドルは1.33台で方向感に欠ける取引となっている。
NY市場で、ドル円は157.00付近まで上昇し、21日線を回復した。10月米求人件数が予想を上回ったほか、明日のFOMCでパウエル議長が来年以降の利下げペース減速を示唆するとの観測が浮上し、ドル買いを誘った。市場は今回の利下げを織り込み、焦点はドットチャートや会見に向かっている。 ユーロドルは1.16台で方向感がない一方、ユーロ円は182円台半ばへ上昇し過去最高値を更新した。EUのロシア資産活用案がユーロの信認を損なうリスクも指摘されている。ポンドドルは200日線を下回ったが、ポンド円は208円台後半へ上昇し7月以来の高値。ただ、英国の財政懸念等からポンドの強さは脆弱との声もある。総じて円安圧力が強く、ドル円は160.00を視野に明日以降の動きが注目される。
(10日)
東京市場で、ドル円はFOMCを控え調整の動き。前日の米指標好結果を受け156.95付近まで上昇後、156.80台で東京入りし、一時156.94付近まで堅調に推移した。その後は英FTが植田日銀総裁の「日本経済はトランプ関税を乗り越えた」との発言を報じたことで円買いが広がり、昼過ぎに156.56付近まで下落。下げは一服したものの戻りは鈍く、156.70台で推移した。ユーロ円は182.48付近から182.01付近まで下落後、182.30台へ反発。ポンド円も208.70台から208.24付近まで下げた後208.60台に回復するなど方向感は限定的。ユーロドルは1.1622-1.1634の狭いレンジ、ポンドドルも1.3300前後から1.3310付近への小幅高にとどまった。
ロンドン市場では、神経質に振幅も、総じてややドル安水準で米FOMC待ちとなっている。ドル円は156円台後半での振幅東京市場で軟化したあとロンドン序盤には反発も、前日NY終値付近では上値を抑えられている。ユーロドルは1.16台前半から後半で、ポンドドルも1.33台割れ水準から1.33台前半で上に往って来い。円相場は東京市場で円高に振れたあと、ロンドン序盤にかけては前日比円安水準となった。しかし、足元ではやや円高方向に押し戻されている。ユ-ロ円は182円付近から182円台後半で、ポンド円は208円台前半から後半での取引。この日は目立った経済統計発表はなく、米FOMCでの利下げを織り込むとともに、来年にかけての金利見通しやパウエルFRB議長会見で方向性を探る状況となっている。
NY市場では、午後のFOMCを受けて、終盤にドル安が強まった。ドル円も155円台に下落。FOMCの結果は予想通りに0.25%ポイントの利下げを実施した。注目のFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)は、中央値で来年は1回の利下げを見込んでいる。ただ、短期金融市場では2回の利下げ織り込みで変わらず。
(11日)
東京市場は午前中にドル安が進行。前日のFOMC後のドル売りが継続する形でドル円は155円49銭を付けた。日本20年国債の応札倍率が2020年以来の高水準となったことも円買いを誘った。その後はいったんドルの買い戻しが入っている。ユーロドルが1.1620前後から1.1650台を付けるなど、ドルはほぼ全面安となった。その他通貨では11月の豪雇用統計が予想外の雇用減とかなり弱く出た豪ドルが対ドル対円で売られた。豪ドルドルは朝の0.6679前後から0.6629を付けている。
ロンドン市場は東京午後からロンドン朝にかけてのドルの買い戻しに、ドル円が156円10銭台を付けたところから、一転してドル安となった。米FOMC後のドル安の流れがまだ続くとの思惑が広がった。米FOMCは市場が警戒していたほどのタカ派ではないとの思惑が広がり、ドル売りにつながっている。ロンドン朝までのドルの買い戻しに1.1700台から1.1680前後を付けていたユーロドルが東京市場の高値を超えて上昇するなど、ドルはほぼ全面安となった。ドル主導の展開でユーロ円は目立った方向性が見られず、182円台前半中心の推移となった。
NY市場でドル円は一時154円90銭台までドル安が進んだ。米FOMC後のドル安が継続。米国の利下げと来週の日銀会合での利上げ織り込みを受けて、日米金利差が一気に縮小することでの円キャリー取引の整理などが意識された。ドルはほぼ全面安で1.1760台までユーロ高ドル安となった。もっ鞆行き過ぎた動きにも警戒感があり、ドル円は154円台を付けた後一気に調整が入って155円60銭台を付けた。ユーロ円はドル円の154円台までの下げを受けて一時181円80銭台まで下げたが、その後の反発に182円70銭台を付けている。、
(12日)
東京市場でドル円は落ち着いた動きながらしっかりの展開。朝に155円43銭を付けたが、すぐに反発し、午後にかけてじりじりと買われて155円83銭を付けた。来週の日銀金融政策決定会合をにらんで動きは限定的に留まっている。ユーロドルが1.1740を挟んでもみ合いとなるなど、全体に落ち着いた動きとなった。ユーロ円はドル円の上昇を支えに182円50銭台から午後に182円80銭台を付けている。ポンド円や豪ドル円などもややしっかりの展開となったが、値幅は限定的となった。
ロンドン市場でドル円は序盤にドル売り円買いを試す展開となったが、その後反発した。東京市場での堅調な動きへの反動もあり、155円50銭台まで売りが出る展開。しかし、155円50銭を割り込むことが出来ず、朝の安値に届かなったことで、その後ポジション調整のドル買い円売りが入り、155円90銭台まで上昇した。欧州株の堅調地合いなどもリスク選好の円売りにつながった。ユーロドルはドル高を受けて1.1740前後から1.1722を付けた。ポンドドルの下げも重石。ポンドは16時に発表された10月の月次GDPが予想外のマイナスとなり、ポンド売りが広がった。ドル高の流れもあり1.3390台から1.3360台を付けている。ポンド円は朝方の208円70銭台から208円20銭台まで急落。その後ドル円の反発もあって208円60銭台を回復した。
NY市場は今週のFOMC以降のドル安は一服し、ドル円も緩やかに上昇していた。一時156円台に上昇したものの、買戻しを強める動きまではなく、後半に155円台に伸び悩んだ。市場では、来週の日銀決定会合での利上げ期待が急速に高まっているが、ロンドン時間に日銀が利上げで調整に入ったと伝わっていた。日本の第3四半期のGDPはマイナス成長となったが、落ち込みは一時的と見られ、日銀はインフレ基調を踏まえて、利上げを進めるとの見方が有力。本日は主要な米経済指標の発表もなく材料難の中、来週のイベントに備えて様子見姿勢が強かった。来週は16日(火)に米雇用統計、18日(木)に消費者物価指数(CPI)の発表が予定されている。ともに11月分。10月分の米雇用統計についても一部公表する予定。
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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