株価指数先物【寄り前】 押し目狙いのロング対応で+1σ突破を見極め
配信元:株探
投稿:2025/12/11 08:16
大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 50860 +260 (+0.51%)
TOPIX先物 3405.5 +15.5 (+0.45%)
シカゴ日経平均先物 50860 +260
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
10日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。米連邦準備理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り0.25%の利下げを決めた。パウエルFRB議長はFOMC終了後の会見で、今後の政策判断について経済指標を見極める姿勢を示した。併せて米財務省短期証券(TB)や残存期間3年未満の米国債の購入を始める方針を示したことで、リスク資産に資金が流入しやすくなるとの思惑から買いが広がった。FOMCメンバーの政策金利見通し(ドットチャート)は、来年の0.25%の利下げ予想回数が1回と前回9月と変わらなかった。
NYダウ構成銘柄では、ナイキ
シカゴ日経平均先物清算値は、大阪比260円高の5万0860円だった。日経225先物は日中比変わらずの5万0600円で始まった。その後は5万0420円から5万0670円辺りで保ち合い、FOMCの結果判明後に5万0340円まで軟化する場面もあった。ただし、パウエルFRB議長会見を受けて上へのバイアスが強まり、終盤にかけて5万0920円まで買われ、5万0860円でナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする形で、買い先行で始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで5万0340円まで売られた後に一時5万0920円まで切り返す形となったが、足元での25日移動平均線(5万0140円)とボリンジャーバンドの+1σ(5万0990円)とのレンジをブレイクすることはできなかった。
FOMC通過で買い安心感が広がるなかで、まずは+1σ水準を突破してくるかを見極めることになりそうだ。FOMC通過で海外勢のフローは一段と細る可能性があるほか、週末に先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控え、限月交代に伴うロールオーバーが中心になりやすい。積極的にポジションを傾けてくる動きは考えにくく、スキャルピング中心のトレードになりやすいとみられる。
ショートは仕掛けにくい状況ではあるが、+1σ水準で強弱感対立が続くようだと、オプション権利行使価格の5万0500円から5万1000円辺りのレンジが意識されそうだ。一方で、+1σを明確に上抜け、同バンドが支持線として機能してくると+2σ(5万1840円)とのレンジに移行する。5万1000円ブレイクでヘッジ対応の動きが勢いを増し、上へのバイアスが強まる可能性があるため、押し目狙いのロング対応として+1σ水準での底堅さを確認したい。
10日の米VIX指数は15.77(9日は16.93)に低下した。一時17.66まで上昇する場面もみられたが、75日線(17.58)水準が抵抗線として意識される形で下落に転じている。ボトム圏での推移を続けていることで、リスク選好に向かわせそうだ。
昨日のNT倍率は先物中心限月で14.92倍に低下した。14.99倍に上昇する場面もみられたが、その後は値がさハイテク株の不安定な値動きの影響を受けた。25日線(15.02倍)を捉えることができず、NTショートに振れる形になっている。米国市場の流れからは相対的にTOPIX型優位の動きが意識されるとみられ、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向を見極めながらの展開になりそうである。
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