【IRアナリストレポート】レシップホールディングス(7213)

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最新投稿日時:2025/12/09 12:51 - 「【IRアナリストレポート】レシップホールディングス(7213)」(みんかぶ株式コラム)

【IRアナリストレポート】レシップホールディングス(7213)

著者:鈴木 行生
投稿:2025/12/09 12:51

~バスのTMS(運行管理)で先進、交通系システムのDX企業を目指す~

【ポイント】
・公共交通事業者向けの新しいプラットフォーム「MoveLe(ムーブル)」作りが本格化している。1)乗客の利便性向上、2)運行管理の効率化、3)収益向上の支援に向けて、データ分析、運行計画最適化、観光向け集客支援、多言語対応機器などの新たなソリューションが事業化されよう。新規事業で50億円の市場獲得を目指す。

・その1つである「運行最適化支援システム」の本格提供が開始された。もともとは収入集計システムのサービスであったが、AIも取り入れて、1)日々の集計業務の自動化と、2)データの一元管理による経営判断支援システムに仕上げている。クラウドサービスとして、路線再編やダイヤ改正にまで活用できるようにしている。

・このシステムを札幌のバス事業者「(株)じょうてつ」に導入した。効果は集計時間が10分の1の5時間になり、収入分析の可視化が大きく進展した。このシステムを全国の交通事業者に拡販し、3年間で50社への導入を目指している。

・当社は、①業務の実態が分かっており、②実際のデータの収集も行っている。その上で、③システム開発力を有している。機器の製造販売会社から、交通系システムのIT/DX企業への変身を目指し、レシップモデルのサービス開発を次々と実践している。

・今2026年3月期は、新紙幣対応の運賃収受システムの需要増が一巡して、業績は大きく落ち込もう。上期は赤字となったが、いつものパターンで、4Qに取り戻してこよう。

・一方で、米国での地下鉄向け灯具や路線バス向けAFC(運賃収受システム)の納入が本格化し、念願であった海外部門の黒字化が実現しよう。米国でのAFCのシェアは3%程度であるが、2030年にはシェア10%の6500台を目指す。その基盤作りはできている。

・10年ビジョンを策定し、2030年度で売上高300億円、営業利益率10%を目指す。前期から第2フェーズの新3ヵ年計画がスタートした。AFC(自動運賃収受システム)+TMS(運行管理システム)+EMS(エネルギーマネジメントシステム)を事業のコアに、「モノ+コト」のビジネスモデル創りに邁進している。そのテンポに注目したい。

目次
1.特色 情報処理(非接触ICカード利用)、電力変換(電源)、光(LED)が得意
2.強み バスの運賃収受システムで国内シェア6割を有するトップメーカー
3.中期経営計画 10年ビジョンと新中期計画でMaaSと海外市場開拓を推進
4.当面の業績 今期は大幅減益ながら、海外部門が念願の黒字化へ
5.企業評価 新規受注案件の仕上がりに注目

レシップホールディングス <7213>
企業レーティング B
株価
(2025年12月8日)
444円
時価総額 71億円
(15.89百万株)
PBR 0.71倍
ROE 8.3%
PER 8.5倍
配当利回り 3.0%
総資産 19379百万円
純資産 9682百万円
自己資本比率 50.0%
BPS 625.8円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2016.3 16203 -571 -649 -1378 -125.3 7.5
2017.3 16985 483 354 50 4.6 7.5
2018.3 15749 -235 -248 -454 -40.9 7.5
2019.3 21538 1021 1030 438 38.8 8.5
2020.3 26051 1854 1830 891 74.4 8.5
2021.3 15553 -40 35 -124 -9.8 5.0
2022.3 14075 149 325 53 4.2 5.0
2023.3 14253 -310 -207 -249 -19.2 5.0
2024.3 22684 3164 3557 2416 178.0 8.5
2025.3 25931 3531 3483 2255 152.2 20.0
2026.3(予) 24000 1100 1100 800 52.0 13.5
2027.3(予) 21000 1300 1300 850 55.3 13.5

(2025.9ベース)

(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
https://www.belletk.com/reshiltupuHD202512.pdf

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

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