午後:債券サマリー 先物は大幅反落、日銀追加利上げ観測で長期金利一時1.300%に上昇
7日の債券市場で、先物中心限月3月限は大幅反落した。前日の米国市場で長期債相場が下落(金利が上昇)した流れが円債相場に波及した。日銀の追加利上げ観測が強まるなか、国債買い入れオペの結果が判明した後に一段と売り圧力が高まり、先物は下げ幅を拡大した。
日銀が実施した定例の国債買い入れオペは、中期ゾーンの「残存期間1年超3年以下」と「同3年超5年以下」、長期ゾーンの「同5年超10年以下」の3本。応札倍率は「同1年超3年以下」が3倍台、「同3年超5年以下」が4倍台と、投資家の売り意欲を示唆する結果となった。「同5年超10年以下」の応札倍率は2倍を下回ったものの、平均落札利回りの水準は投資家による円債相場の先安観を示す格好となった。
日銀の追加利上げ観測も強まった。6日には日銀の田村直樹審議委員が講演で、政策金利が2025年度後半には少なくとも1%程度まで引き上げることが可能だとする認識を示した。また、ベッセント米財務長官は米ブルームバーグ通信とのインタビューで、強いドル政策を続けると表明しつつ、他国が通貨を弱めることなどに対しては「望まない」との考えを示した。日銀が利上げに向けて前向きとなるとの見方から、債券の買い持ち高を圧縮する目的の売りが膨らんだ。
先物3月限は前営業日比46銭安の140円05銭と安値引けとなった。新発10年債利回り(長期金利)は一時1.300%に上昇。13年10カ月ぶりの高水準をつけた。
出所:MINKABU PRESS
日銀が実施した定例の国債買い入れオペは、中期ゾーンの「残存期間1年超3年以下」と「同3年超5年以下」、長期ゾーンの「同5年超10年以下」の3本。応札倍率は「同1年超3年以下」が3倍台、「同3年超5年以下」が4倍台と、投資家の売り意欲を示唆する結果となった。「同5年超10年以下」の応札倍率は2倍を下回ったものの、平均落札利回りの水準は投資家による円債相場の先安観を示す格好となった。
日銀の追加利上げ観測も強まった。6日には日銀の田村直樹審議委員が講演で、政策金利が2025年度後半には少なくとも1%程度まで引き上げることが可能だとする認識を示した。また、ベッセント米財務長官は米ブルームバーグ通信とのインタビューで、強いドル政策を続けると表明しつつ、他国が通貨を弱めることなどに対しては「望まない」との考えを示した。日銀が利上げに向けて前向きとなるとの見方から、債券の買い持ち高を圧縮する目的の売りが膨らんだ。
先物3月限は前営業日比46銭安の140円05銭と安値引けとなった。新発10年債利回り(長期金利)は一時1.300%に上昇。13年10カ月ぶりの高水準をつけた。
出所:MINKABU PRESS
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