【IRアナリストレポート】ダイト(4577)

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最新投稿日時:2025/02/03 20:26 - 「【IRアナリストレポート】ダイト(4577)」(みんかぶ株式コラム)

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【IRアナリストレポート】ダイト(4577)

著者:鈴木 行生
投稿:2025/02/03 20:26

~原薬と製剤の領域拡大でターンアラウンドをめざす~

【ポイント】
・ダイトは、医薬品の中で、原薬と製剤の2つの領域を手掛ける。売上比率は、46:53でほぼ半々である。原薬から製剤までの一貫生産体制を有している。原薬と製剤では、製剤の方の収益性が高いが、売上安定性は原薬の方が高い。原薬は国際価格をにらんだ市場価格での取引が行われ、より多くの医薬品メーカーに出荷する。

・ダイトの強みは、第1は、原薬から製剤までを一貫生産する。ワンストップで原薬と製剤のスペック(仕様)を調整し、両分野の知見をオペレーション全体に活かす。第2は、中国との連携を確立している。世界最大の原薬生産、輸出国である中国に拠点を有し、資本業務提携を活かして、供給力を確保している。第3は、業界トップクラスの品質保証体制を有する。企業文化として、品質重視の風通しのよいカルチャーを創り、日本、米国、欧州の製造管理、品質管理基準(GMP)に適合する仕組みを確保している。

・松森社長が主導した新中期計画が、今期より始動した。「DTP2027」(Daito Transformation Plan 2027)で、シン・ダイトの確立を目指している。芯(コア)を定めて、真剣に取り組み、品質と安定供給で信頼と信用を高め、新領域に参入して、進化と伸長を図る。既存ビジネスの立て直しと、新規ビジネスの拡張を目指している。

・新中期計画のKGI(主要目標値)として、3年後の売上EBITDA比率 19.3%(2024年5月期16.1%)、ROIC 6.5 %(同4.7%)、ROE 8.0% (同6.4%)などをあげている。2027年5月期で売上高570億円(同468億円)、営業利益60億円(同38億円)を目指す。

・この1月に、子会社の大桐製薬は、中国国家薬品監督管理局(NMPA)より、疼痛治療剤「普瑞巴林.. (プレガバリンカプセル 75 ㎎・150 ㎎)」の承認を取得した。これは、日本の CDMO(医薬品開発製造受託機関)が中国市場向けのジェネリック製剤の承認を取得し、中国国内の自社工場で製造・販売する初の事例で、画期的といえよう。

・2025年5月期は新中期計画の1期目である。まだ足元は厳しい。円安に伴う原材料価格の上昇や薬価の制約の中で値上げの浸透も図りつつある。ここを切り抜けて、来期以降の回復に弾みをつけよう。今後のターンアラウンドのピッチに注目したい。

目次
1.特色 原薬と製剤の2本柱
2.強み ジェネリックの品質管理の定評
3.中期経営計画 新中期計画「DTP2027」で3年目に飛躍
4.当面の業績 今期は先行投資が影響、来期から回復へ
5.企業評価 PBR1.0倍超えに向けて

ダイト <4577>
企業レーティング
株価
(2025年2月3日)
2039円
時価総額 313億円
(15348千株)
PBR 0.60倍
ROE 4.4%
PER 13.6倍
配当利回り 3.4%
総資産 79633百万円
純資産 52020百万円
自己資本比率 65.3%
BPS 3401.6円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 税引き利益 EPS 配当
2016.5 36370 3555 3713 2566 205.1 30.0
2017.5 37984 3832 3878 2656 212.3 33.0
2018.5 39875 4161 4244 3041 243.1 33.0
2019.5 41134 4547 4641 3513 280.7 38.0
2020.5 44991 5357 5462 3944 309.7 46.0
2021.5 40007 5908 6067 4246 311.0 46.0
2022.5 43464 6553 6729 4668 335.4 60.0
2023.5 45101 5207 5169 3600 227.6 60.0
2024.5 46895 3894 3923 3295 210.0 60.0
2025.5(予) 49000 3500 3500 2300 150.4 70.0
2026.5(予) 53000 4000 4000 2600 170.0 70.0

(2024.11ベース)

(注)ROE、PER、配当利回りは直近予想ベース。2021.5期より新会計基準。2025年5月末基準で1:2の株式分割を予定。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
https://www.belletk.com/daito202502.pdf

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

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