Oracle Exadata X11M、データとAIワークロード向けに究極のパフォーマンス、優れた効率性、省エネを実現

次世代のインテリジェントなデータ・アーキテクチャが、前世代と同じ価格でAIベクトル検索を最大55%高速化、分析スキャン・スループットを2.2倍高速化、トランザクション処理を25%高速化

テキサス州オースティン-2025年1月17日　

（本資料は米国2024年1月7日にオラクル・コーポレーションより発表されたプレスリリース( https://www.oracle.com/news/announcement/oracle-introduces-exadata-x11m-platform-2025-01-07/ )の抄訳です）

オラクルは、「Oracle Exadata」( https://www.oracle.com/jp/engineered-systems/exadata/ )プラットフォームの最新世代となる「Oracle Exadata X11M」を発表しました。「Exadata X11M」は前世代と同じ価格のままで、AI、分析、オンライン・トランザクション処理（OLTP）のパフォーマンスを大幅に向上させます。インテリジェントな電力管理と、ミッションクリティカルなワークロードをより少ないシステムで高速に実行する機能により、お客様のエネルギー効率とサステナビリティの目標達成を支援します。さらに、これらの機能はパブリッククラウド、マルチクラウド、オンプレミス環境で利用できるため、お客様は「Oracle Database」のワークロードを必要な場所に導入し、実行する柔軟性を得ることができます。また、アプリケーションに変更を加える必要がありません。

オラクルのExadata、スケールアウト・テクノロジー担当シニア・バイスプレジデントであるコディー・ウママゲスワラン（Kothanda Umamageswaran）は次のように述べています。「『Oracle Exadata X11M』は、お客様に、極めて高い拡張性、パフォーマンス、ビジネス価値を提供するとともに、パブリッククラウドからマルチクラウドやオンプレミスまで、必要な場所に導入できる柔軟性と選択肢を提供します。実際、OCI、AWS、Google Cloud、Microsoft Azureなどの主要クラウドで『Exadata X11M』が稼働することになります。既存のシステムをアップグレードする場合でも、『Exadata X11M』で新たなアプリケーションを展開する場合でも、お客様は、新たなレベルの価格性能、統合、効率といった利点を享受し、その結果、ハードウェア、電力と冷却、データセンターのスペースを節約できます。」

大幅な価値向上、同じ価格でより高いパフォーマンスを実現
最新世代のAMD EPYC(TM)プロセッサ向けに最適化された「Exadata X11M」は、競合するデータベース・システムと比較して、桁違いに高いパフォーマンスを実現します。「Exadata X11M」のパフォーマンスは、ワークロード全体で向上しており、AIではベクトル検索の大幅な高速化、トランザクション処理ではIOPSの大幅な高速化とレイテンシの短縮、分析ではデータスキャンとクエリ処理能力の大幅な高速化が実現しています。フラッシュとExadata RDMA Memory (XRMEM) の両方でデータをスキャンできる「Exadata X11M」は、比類のない分析スループットを実現します。これらの機能強化は前世代の「Exadata X10M」と同じ価格で提供され、お客様は同じサイズのプラットフォームでより多くの作業を実行し、コストを削減できます。

「Exadata X11M」を「Exadata X10M」と比較した際のパフォーマンス向上は次のとおりです。
- AIベクトル検索: インテリジェントなExadataストレージへの透過的なオフロードと相まって、永続的ベクトル索引（IVF）検索が最大55%高速化されます。さらに、インメモリ・ベクトル検索クエリ（HNSW）は最大43%高速化されます。すべてのExadataプラットフォームで利用可能な新しいソフトウェアの最適化により、ストレージサーバーでのデータ・フィルタリングが4.7倍、バイナリ・ベクトル検索時のクエリが32倍速くなり、AI検索がさらに高速化されます。これにより、お客様はよりプライベートなビジネスデータと組み合わせた高度なベクトル検索を高速に実行し、生成AIモデルの精度と信頼性を向上させるとともに、全体的なコストを削減することができます。
- OLTP: シリアル・トランザクション処理が最大25%高速化し、同時スループットが最大25%向上し、SQL 8K I/Oの読み取りレイテンシが最大21%低下（現在ではわずか14マイクロ秒）しています。これにより、多くのトランザクションを高速に処理できるため、データベース・システムのフットプリントを削減しながら、コストを抑えて効率的な運用を実現できます。
- 分析機能: 分析クエリ処理が最大25%高速化し、ストレージサーバー上の分析I/Oが最大2.2倍高速化し、データベース・インメモリ・スキャンが最大500GB/秒に増加しています。Exadataのその他のイノベーションと組み合わせることで、お客様は、トランザクション・データに対してリアルタイム分析を実行し、テラバイトからペタバイトのデータウェアハウスをより迅速にスキャンして、重要なビジネス・インサイトを得ることができます。


エネルギー効率とサステナビリティの向上
「Exadata X11M」は、4つの異なる方法でお客様の電力消費量とコストの削減を支援します。第1に、「Exadata X11M」の高いパフォーマンスにより、データベース・ワークロードをより少ないシステムで実行できるため、インフラストラクチャ、電力と冷却、データセンターのスペースを節約できます。第2に、「Exadata X11M」は、より多くのワークロードをより小さなシステムに統合できるため、利用効率が向上します。第3に、「Exadata X11M」にはインテリジェントな電力管理機能が直接組み込まれているため、不要なCPUコアをオフにしたり、電力消費量の上限を設定したり、使用率が低い期間に電力利用率を最適化したりすることで、エネルギー効率とサステナビリティの目標達成を支援できます。最後に、「Oracle Autonomous Database」を通じて組み込みの自動機能を利用できるため、手動のデータベース管理タスクと人的ミスを排除できます。

データおよびAIワークロードに対する、より柔軟な導入オプション
「Exadata X11M」は、オンプレミス、または「Exadata Database Service on Exadata Cloud@Customer」および「Autonomous Database on Exadata Cloud@Customer」、「Oracle Cloud Infrastructure（OCI）」、マルチクラウド環境に導入できます。これらの環境において、お客様は同じ「Oracle Database」と、同じExadataアーキテクチャ上で稼働する同じ機能にアクセスできます。「Oracle Database」は、導入形態を問わず100%の互換性を備えているため、アプリケーションを変更することなく、必要な場所でワークロードを実行できます。

マルチクラウド環境では、「Oracle Database」はOCI、AWS、Google Cloud、Microsoft Azureデータセンターの「Exadata X11M」上で実行されます。この選択肢により、お客様は独自の機能である「Oracle Real Application Clusters」( https://www.oracle.com/jp/database/real-application-clusters/ )を含む「Oracle Database」のすべての機能を利用でき、スケーリングや計画および計画外のダウンタイム時の高可用性を実現することができます。さらに、低レイテンシのネットワーク接続を通じて、AWS、Google Cloud、Microsoft Azure上のアプリケーション、AIモデル、または分析ツールを「Oracle Database」内のデータと組み合わせて活用できます。

お客様のコメントとアナリストの見解
Swisscomのプロダクト・マネージャーであるMoritz Werning氏は次のように述べています。「当社では、Swisscomのデータセンターに『Exadata Database Machine』と『Exadata Cloud@Customer』を導入しています。マルチクラウド環境を含むすべての導入オプションで同時に『Oracle Exadata X11M』が利用可能になるというのは素晴らしいニュースです。『Exadata X11M』が提供するパフォーマンスと価格性能のメリット、そして効率性を最大限に活用できることを期待しています。効率性の向上は、エネルギーやサステナビリティの目標を達成するのに役立つだけでなく、カスタマーサービスを継続的に改善することにもつながります。」

The Futurum Groupのリサーチ・ディレクターであるRon Westfall氏は次のように述べています。「Exadataが『Oracle Database』を稼働させるための業界標準プラットフォームであることは、これまで以上に明白です。最新の『Exadata X11M』は、AWS、Azure、Google Cloudなどのハイパースケーラーで『Oracle Database 23ai』を稼働させる場合でも、オンプレミス・インフラストラクチャ上で主要なベンダーを上回るパフォーマンスを実現する場合でも、企業が『Oracle Database』のワークロードにとって最適な環境を選択し、最高のパフォーマンスを得られるようにします。また、高度なベクトル処理から株式市場レベルのトランザクションまで、あらゆる処理に対応しています。『Exadata X11M』は、『Oracle Database』を実行するその他のプラットフォームの基準となる、理想的なプラットフォームです。」

参考リンク
- Kothanda Umamageswaranが語る、Exadataの最新イノベーション ( https://www.linkedin.com/events/oracleexadata-next-generationin7280643074777563136/ )
- 技術ブログ ( https://blogs.oracle.com/exadata/post/exadata-x11m )
- グローバル業界アナリストによるExadata X11Mの評価 ( https://blogs.oracle.com/infrastructure/post/global-industry-analyst-perspectives-on-oracle-exadata-x11m )
- Oracle Exadata( https://www.oracle.com/jp/engineered-systems/exadata/ )の詳細


オラクルについて
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