ニッケは布地の「肌離れ性」を客観評価する試験方法を開発しました

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最新投稿日時:2024/12/25 13:48 - 「ニッケは布地の「肌離れ性」を客観評価する試験方法を開発しました」(PR TIMES)

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ニッケは布地の「肌離れ性」を客観評価する試験方法を開発しました

配信元:PR TIMES
投稿:2024/12/25 13:48
汗による不快なまとわりつきを数値で評価。インナーやスポーツウェア用途の素材選定・開発に役立てていただけます。

日本毛織株式会社(大阪市中央区 以下ニッケ)は、発汗時の布地の肌離れ性を客観的に評価する独自の試験方法を開発し、大阪大学・秋山庸子准教授との共同研究によりその有効性を確認しました。
また、開発の過程で、どのような布地が肌離れ性に優位かについて一定の知見を得ることができました。下着の不快感を軽減したいインナーウェアや、スポーツ時のパフォーマンス向上を目指すスポーツウェアなどの開発に幅広く活用いただけるものと自負しています。

<背景>
汗による衣服のまとわりつきは日常生活において不快であるばかりでなく、スポーツ時のパフォーマンス低下を招くものとして、多くのアパレルメーカーにとっての課題でした。一方、汗をかいた際のべとつき感を簡易に評価できる方法がなく、どのような布地がまとわりつきの軽減に優位なのかという知見もありませんでした。ニッケはこれまで多種多様な布地の試験を行ってきた経験を生かし、この課題の解決に取り組みました。

人の実感と一致する「肌離れ性」の数値化による客観的評価を目指した


<研究の内容>
肌離れ性を数値化するため、濡れた布地と皮膚の間に生じる摩擦力の測定を目指しました。通常は布地の強度測定に用いる「引っ張り試験機」を用いて、円柱体の表面に合成皮革を巻き付けた摩擦抵抗体の上に湿潤状態の試験布を乗せて引っ張ったときの最大摩擦力を測定できるようにしました。この測定装置については特許出願も実施しています。
大阪大学・秋山准教授との共同研究では、開発した実験装置の妥当性を確認するとともに、最大摩擦力以外に肌離れ性に影響する要素がないかの検証を行いました。

開発した「肌離れ測定器」


<成果>
検証の結果、得られた数値データと人の実感値は一致しており、試験方法の妥当性が証明されました。この「ニッケ法」は、すでに社内の研究開発センターで標準化され、試験の依頼にいつでも応えられる体制を整えています。

数値データと人の実感値が一致した


また、さまざまな種類の布地を測定した結果、どんな布地の肌離れ性が良いかについて一定の知見を得ることができました。例えば、ウールは他の素材に比べ、同じ水分量を与えても繊維内部に水を保持できるため表面の濡れ方が少なく、肌離れ性には優位であることがわかりました。
ニッケグループの販売部門はこの結果を踏まえ、持ち運びできる簡易的なプレゼンテーション用試験機を製作し、自社ウール製品の営業活動を開始しています。

自社製品の営業用に制作したプレゼンテーション用試験機


<今後の課題>
人が「肌離れが良い/悪い」と感じる数値の境界(閾値)がどこにあるかを探索しています。また、秋山准教授の助言を得て、肌離れという現象をさらに深掘りし、そのメカニズム解明に取り組んでいきます。

【会社概要】
社名:日本毛織株式会社(通称社名:ニッケ)
本社所在地:大阪市中央区瓦町3丁目3-10
HP:https://www.nikke.co.jp/
配信元: PR TIMES

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