<注目銘柄>=ニチコン、データセンター向けなど好調
ニチコン<6996.T>は11月6日に上期決算と同時に25年3月期通期業績予想の下方修正を発表したが、悪材料出尽くしとみた買いで株価は大幅高となった。今期の業績低迷は株価に相当織り込まれており、PBR0.6倍台の割安感もあって、注目余地は大きかろう。
下方修正は、コンデンサ事業で主に白物家電・産業用インバータ機器向けの大形アルミ電解コンデンサが想定より低調に推移したことが要因。また、エネルギー・環境関連製品事業で、家庭用蓄電システムが上期前半にかけて市場在庫過多の影響を受けたことや、V2H(ビークル・トゥ・ホーム)システムについても政府補助金開始遅れや申請低調などにより想定を下回り、需要回復に時間を要するとみられることも織り込んだ。
ただ、生成AIサーバーなどデータセンター用途の導電性高分子アルミ固体電解コンデンサが引き続き好調に推移し、更に拡大が見込まれており、利益率改善にも寄与しそう。エネルギー・環境関連製品事業も家庭用蓄電システムは期初は在庫過多の影響を受けたものの、第2四半期以降は販売が正常化に向かっている。
これらを受けて、全社営業利益は第1四半期をボトムに改善基調をたどり、26年3月期は再び増益となることが期待できる。調査機関のなかには、26年3月期営業利益80億円弱を見込むところもある。(仁)
出所:MINKABU PRESS
下方修正は、コンデンサ事業で主に白物家電・産業用インバータ機器向けの大形アルミ電解コンデンサが想定より低調に推移したことが要因。また、エネルギー・環境関連製品事業で、家庭用蓄電システムが上期前半にかけて市場在庫過多の影響を受けたことや、V2H(ビークル・トゥ・ホーム)システムについても政府補助金開始遅れや申請低調などにより想定を下回り、需要回復に時間を要するとみられることも織り込んだ。
ただ、生成AIサーバーなどデータセンター用途の導電性高分子アルミ固体電解コンデンサが引き続き好調に推移し、更に拡大が見込まれており、利益率改善にも寄与しそう。エネルギー・環境関連製品事業も家庭用蓄電システムは期初は在庫過多の影響を受けたものの、第2四半期以降は販売が正常化に向かっている。
これらを受けて、全社営業利益は第1四半期をボトムに改善基調をたどり、26年3月期は再び増益となることが期待できる。調査機関のなかには、26年3月期営業利益80億円弱を見込むところもある。(仁)
出所:MINKABU PRESS
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