【QAあり】ベガコーポレーション、営業利益は前年比1,058.7%と約10倍、大幅改善へ マーケティングコストの適正化等が寄与

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最新投稿日時:2024/11/08 15:00 - 「【QAあり】ベガコーポレーション、営業利益は前年比1,058.7%と約10倍、大幅改善へ マーケティングコストの適正化等が寄与」(ログミーファイナンス)

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【QAあり】ベガコーポレーション、営業利益は前年比1,058.7%と約10倍、大幅改善へ マーケティングコストの適正化等が寄与

投稿:2024/11/08 15:00

目次

浮城智和氏(以下、浮城):みなさま、こんにちは。株式会社ベガコーポレーション代表取締役社長の浮城智和です。それではさっそく、当社2025年3月期第2四半期の決算についてご説明します。よろしくお願いします。

本日のアジェンダです。2025年3月期第2四半期の決算概要、LOWYA事業のご報告、DOKODEMO事業のご報告、2025年3月期の業績予想という流れで進めます。

決算ハイライト(第2四半期(中間期))

2025年3月期第2四半期の決算概要についてご説明します。まずは決算ハイライトです。前第2四半期頃より利益重視の経営方針に切り替えており、現状もそれを継続運営しています。

その結果、売上高は71億2,300万円、YoYで90.1パーセントと減少しましたが、営業利益は2億9,400万円、YoYで1,058.7パーセントと大幅に改善できました。

売上高推移

売上高の推移です。スライドに記載のグラフのとおり、中間期の売上高はYoYで90.1パーセントとなりましたが、第2四半期だけで見るとYoY94パーセントまで改善が進んでいます。

営業利益推移

営業利益の推移です。中間期では2億9,400万円となりました。四半期ごとでは前第2四半期が6,200万円のため、YoY147.7パーセントで着地しています。

営業利益増減要因(第2四半期(中間期))

こちらは営業利益の増減要因チャートです。お時間がある時にご覧いただければと思います。

貸借対照表

バランスシートについてです。大きな変更や改善等はありませんが、無借金経営を継続しています。潤沢なキャッシュと、自己資本比率が8割近いところで推移しています。

ROE・当期純利益率の推移、1株当たり配当金の推移

ROEと当期純利益率の推移です。2025年3月期のROEは12.4パーセント、当期純利益率は4.2パーセントを計画しています。

配当については1株当たり11円を予定しており、DOE2パーセントを目安とした継続的な配当を実施していきます。現在は出店等の投資が必要なフェーズですので、残りは投資に回していきたいというところが大方針です。

サステナビリティ

サステナビリティについてです。ESGの中で、主に撮影品の寄付などを行っています。7月と9月には、福岡県内および千葉県内の施設へ、撮影後に不要になった家具を寄付しました。

ほかにも、センダンという再生が速い樹木を使用した家具の開発、リサイクル素材の採用などの活動を日々行っています。

LOWYA 主要指標(第2四半期(中間期))

LOWYA事業についてご報告します。繰り返しになりますが、前第2四半期から利益重視型に方針転換し、売上高はYoY90.3パーセントの69億4,900万円で着地しました。

旗艦店会員数、エンゲージメントアカウント数、アプリのダウンロード数などは非常に順調に推移しています。また、新たに直営店を2店舗オープンし、現在の実店舗数は5店舗です。

LOWYA 売上高の推移

売上高の推移です。中間期比では90.3パーセント、前第2四半期比では94.3パーセントで着地しています。

LOWYA 月別売上高推移

月別売上高の推移です。スライド左上のグラフは販促費率の推移を示しています。前第1四半期の販促費率は4.8パーセントで、当第1四半期は0.7パーセントとなりました。5月や6月頃はその影響がけっこう大きく、売上高がYoY82パーセントという時もありました。

第2四半期については、前期の3.2パーセントに対して当期は0.7パーセントということで、販促費率が2.5ポイントほど削減できています。

同じように、スライド左下の広告宣伝費のグラフをご覧ください。第1四半期は前期比で1億5,000万円ほど差がありましたが、第2四半期は前期よりも4,000万円弱のコストを削減しています。

これを前提として、スライド右側のグラフのように月次売上が推移しているとお考えください。例えば、第2四半期の7月はYoY92.9パーセント、8月はYoY91.8パーセントとなっています。8月と9月に直営店を2店舗オープンしていますが、直近の9月はYoY98.3パーセントと、売上高がYoY100パーセントに近づいています。

10月、11月、12月にも3店舗の出店が続きますが、それに伴って第3四半期以降の売上高はYoY100パーセントを上回ると計画しています。

LOWYA 営業利益の推移

営業利益についてです。マーケティングコスト等の適正化により、営業利益は中間期が2億9,600万円、第2四半期が9,500万円となりました。出店のコストや一過性のコストも一部あり、このような結果になっています。

LOWYA 客数・客単価

利益率の改善により、客単価等はスライドのように推移しました。為替が大幅に円安に振れたため値上げ等の価格転嫁を行った結果、やはり少し客数は減ってしまいましたが、客数と単価はグラフのように推移しています。

LOWYA 売上総利益率・為替レートの推移

売上総利益率と為替レートの推移です。当社の売上は、約8割が海外から輸入したPB商品で構成されているため、円安になると原価率が上がり利益が減るという特徴があります。直近では、第1四半期に為替が1ドル161円から162円ぐらいまで上がりました。だいたい数ヶ月遅れて仕入が発生するため、第2四半期はその影響を受けたと思っています。

最近は為替のボラティリティが激しく、9月末には1ドル142円でした。その中でも、一部ではヘッジが完了した部分もあり、今期は為替の影響を一定程度回避できたと思います。現在の売上総利益率と為替レートの関係は、スライドのとおり推移しています。

LOWYA 販管費・販管費率の推移

販管費および販管費率の推移です。第2四半期はYoY46.9パーセントで着地し、前第2四半期より1.4ポイント増加しました。出店コスト増の影響等もありますが、そもそも売上がもう少し必要だったと思いますので、今後は売上状況を見ながらコストコントロールを行う必要があると考えています。

おおむね当初の計画どおりですが、月次業績開示でもお知らせしたように、ECモール店が未達となった点が影響していると見ています。

LOWYA 旗艦店会員数・世代分布・男女比

旗艦店の会員数と世代等の分布について、大きな変化はありません。会員数自体は順調に増加しており、20代以下が55パーセントを占めています。男女比率はスライドに記載した円グラフのとおりです。

LOWYA 新商品

新商品の投下についてです。当社は基本的に、デザイン性やトレンド性にこだわった低価格帯の商品開発を自社で行っており、スライドの写真のような商品を投下しています。

サイドテーブルやベッドフレームのほか、最近では電動コーヒーミル、電気ケトルなどの小さい家電も開発・投下している状況です。

LOWYA アプリ・SNS

当社は、これから先もリアル店舗を複数出したとしても、EC主体であることに変わりはありませんので、アプリのダウンロード数やSNSのフォロワー数が非常に重要な指標になります。

2024年9月末現在、アプリダウンロード数は161万を突破しました。「Instagram」が109万フォロワー、「TikTok」が30万フォロワー、「YouTube」が14万チャンネル登録で、こちらも順調に推移しています。

LOWYA 実店舗出店先

今重要視している実店舗の出店についてです。2024年8月には神奈川県横浜市に「LOWYAマークイズみなとみらい店」を、9月14日には東京都世田谷区に「LOWYA二子玉川ライズ店」をオープンしています。10月5日には、広島県安芸郡に「LOWYAイオンモール広島府中店」の出店を完了しました。

また明日(11月2日)には、大阪府茨木市に「LOWYAイオンモール茨木店」をオープンします。さらに、11月30日には静岡県静岡市に「LOWYAマークイズ静岡店」をオープンし、年内はこれが最後になります。

そしてこちらは新たな発表となりますが、2025年4月に愛知県安城市の「ららぽーと安城」に出店します。「LOWYAららぽーと安城店」として、現在準備が進んでいます。

LOWYA 実店舗:4号店、5号店、6号店

スライドの写真は、4号店の「LOWYAマークイズみなとみらい店」、5号店の「LOWYA二子玉川ライズ店」、6号店の「LOWYAイオンモール広島府中店」の店頭です。このようにグレートーンの優しいカラーで統一し、出店しています。

LOWYA 実店舗:4号店(LOWYAマークイズみなとみらい店)

スライド右側の写真は、「LOWYAマークイズみなとみらい店」のオープン当日の様子です。我々にはECやSNSにたくさんのお客さまやフォロワーがいます。そのため、オープン初日から非常に多くのお客さまにご来場いただくことができました。

LOWYA 実店舗:5号店(LOWYA二子玉川ライズ店)

スライドの写真は「LOWYA二子玉川ライズ店」ですが、同じようにオープン初日からこのように賑わっています。

LOWYA 実店舗:6号店(LOWYAイオンモール広島府中店)

「LOWYAイオンモール広島府中店」でも、同じようにオープン当日から賑わっています。

LOWYA 新サービスの導入

新サービスの導入についてです。今回、新サービスの「おくROOM」を11月中にリリースすることをアナウンスします。

こちらは、3Dで家具配置を無限に行える自社開発のシミュレーションアプリです。ポイントは、基本無料で使えて操作が簡単なことです。AIが部屋を自動的に無限にコーディネートする機能があります。

LOWYA 新サービスの導入

今は例えば、ワンルームを借りたり引っ越したりした時に、なにもない空間に「ここにテレビ台を置いて、ここにソファを置いて、カーテンは何色にしよう」と想像をしなければならず、おおよその予算も自分で考えなければなりません。

これらは非常に億劫ですので、解決したいと思いました。最初はiOSで簡易版をリリースし、部屋の間取りに予算とテイストを入力すると、数秒後に自動でコーディネートができるようになります。技術的な詳細は省きますが、今後は部屋に最適なコーディネートを提案する機能も搭載予定です。また、メガネ型ウェアラブルデバイスに対応する機能も考案中です。

家具を購入したものの、「なにか違った」「大きすぎた」「テイストの統一感がなくなった」といった事態を、事前かつ手軽に解消できればよいと考えています。

当社も通販を手掛ける中で、「イメージと違った」「大きすぎた」などのさまざまな意見をいただいてきました。これらの課題をどのように解決するべきかをずっと悩んできましたが、いよいよその解決の1つのきっかけになるアプリをリリースします。

11月中旬にはリリース予定ですので、ぜひダウンロードしてお使いいただければと思います。フィードバック等がありましたら、当社にいただけると大変ありがたいと考えています。

DOKODEMO 主要指標(第2四半期(中間期))

DOKODEMO事業についてご報告します。DOKODEMO事業もLOWYA事業同様、利益重視の方針を継続しています。GMVは11億1,600万円で、YoYが78.1パーセントとなりました。無理に売上を追いかけないようにしています。

売上高は1億7,400万円、YoYが82.9パーセントで着地しています。会員数やアプリダウンロード数等は順調に推移しています。

DOKODEMO GMV・事業収支

GMVは昨年より下がっていますが、損益は昨年よりも改善しています。テストフェーズおよび研究フェーズが、まだ続いている段階です。

DOKODEMO 配送エリア別のGMV比率

配送エリア別のGMV比率です。台湾が83.1パーセント、香港が3.6パーセントと、引き続きアジアを中心にお客さまが形成されています。

2025年3月期業績予想

2025年3月期の業績予想です。上期は計画未達となりましたが、通期予想に変更はありません。売上高170億円、営業利益12億円のままで進めたいと思っています。

以上で私からのご説明とします。ありがとうございました。

質疑応答:販促費や広告宣伝費の適正化について

司会者:「利益重視の方針については理解しましたが、今後も販売促進費や広告宣伝費を抑制した状態を継続するのでしょうか? ECモールの売上対策などが気になりました」というご質問です。

浮城:販売促進費と広告宣伝費の適正化については、基本的に今の運営を継続する方針です。

一方で、ECモールについては、若干の売上対策等を行っていこうと思っています。見立てより減少しているため、イベント等に参加することはあるかもしれませんが、適正な販促費と広告費で運用していきます。

また、削減できた分については、今後は実店舗の展開等に投資していきます。実店舗自体が広告の役割を果たすこともあるため、うまくバランスを取っていきたいと考えているところです。

質疑応答:実店舗拡大以外の売上高伸長施策について

司会者:「実店舗拡大によって売上を伸ばす方針は理解しましたが、それ以外に何か検討していることはありますか?」というご質問です。

浮城:出店はわかりやすい取り組みの1つですが、それ以外にも取り組むことはたくさんあると思っています。

現在(11月1日時点)は6店舗のオープンが終わったところですが、毎日たくさんの方にご来店いただいています。そのようなお客さまに、より丁寧に接客等をすることによって、もう少し売上の向上が図れないかと考えています。また、売場を磨くことに真剣に取り組まないといけないフェーズがいよいよ来ています。そのようなところも伸びしろだと考えています。

さらに、実店舗とEC店舗で、単価や売れ筋などが少し違うことも見えてきています。したがって今後は、雑貨の充実やファミリー層向けの家具、高単価商材など、伸びしろのあるジャンルの拡大が取り組みの1つになるだろうと考えています。

今までは実店舗で終わっていたところを、実店舗をきっかけにしてアプリをインストールしていただくなど、ネットにお客さまを少しずつ誘導することにより、当初取れなかったECの売上が取れるのではないかと考えています。

加えて、サービスを充実させていきたいと考えています。例えば「引き取りサービスはないのですか?」「組み立てサービスはないのですか?」など、さまざまなご要望をいただいています。このようなサービスも、リアルのお客さまのほうがご要望は多いと思っており、サービスの充実に伴って売上の拡大が見込めると考えています。

まだまだ取り組むべきことはたくさんありますので、出店以外にもさまざまな取り組みを進めていきたいと考えています。

質疑応答:第2四半期の営業利益が減少した要因と対策について

司会者:「第2四半期の営業利益が減少しましたが、その要因と対策について教えてください」というご質問です。

浮城:今期計画に対する話ですが、売上高については、自社サイトの旗艦店と実店舗はほぼ計画どおりです。固定費もほぼ計画どおり消化しましたが、ECショッピングモール店の売上高がショートしました。

その要因をご説明します。販売促進費や広告宣伝費などを旗艦店のように削減し、3月くらいまではうまくいっていました。しかし、どうしてもモールのほうが価格弾力性が高い分、4月以降は当初の見立てよりも客離れを起こしてしまいました。その結果、売上が減少し、そのまま営業利益も減少したということです。

今後については、売上高を考慮しながら、固定費と人件費を抑制することが大前提だと考えています。しかしながら、売上高がYoY80パーセントという数字はかなり厳しいと捉えており、反省しています。そのため、今後はECモール店の販売を改善するべく、大型イベント等などに参加しECモールの盛り上げに注力していきたいと思っています。

一方で、旗艦店をきっかけとした実店舗とのOMOについては非常にうまく進んでいますので、あまりにECモールに付き合いすぎることもバランスを欠くと考えています。せっかく今はビジネスモデルが良いかたちで完成しつつありますので、全体的にバランスを取りながら進めていきたいと考えています。

質疑応答:実店舗開設によるECへの好影響について

司会者:「今年度は東京にも初出店しています。もともと都内にも多くの顧客を抱えていたと思いますが、今回の店舗開設によって東京店舗の周辺在住者のEC購入が増えた、あるいは新規開拓ができたなどの効果があれば教えてください」というご質問です。

浮城:具体的な数字は差し控えますが、出店したエリアについては、必ずそのエリア周辺の売上高が増加することを確認しています。その割合が大きいことを確認したため、全国展開を始めたというのが前提であるとご認識ください。

関東では「LOWYAマークイズみなとみらい店」「LOWYA二子玉川ライズ店」の順に出店しましたが、当然そのエリアの売上高は上がっています。関東に限らず、出店したエリアの周辺の売上は必ず上がっています。

実店舗の売上高とECに上がってきた売上高をおおまかに想定しながら、「これくらいの売上が立っていて、年間の坪売はだいたいこれくらい立っているのではないか」といった仮説を立てながら、出店を進めているところです。

結論としては、関東周辺の売上は増えています。

質疑応答:地域ごとの特色について

司会者:「実店舗の全国展開が進んでいますが、売れ筋商品や客層の違いなど、地域ごとでの特色などはありますか?」というご質問です。

浮城:売れ筋やお客さま層については、地域によって多少の違いがあります。

例えば、ファミリー層が多いエリアでは、ファミリー向けのものが多いです。しかし、これはエリアというより施設によるものだと思いますが「子ども向け商品がよく売れている」「単価が高い商品に関心をもってもらえる」といった傾向は、若干あります。

基本的には「どこの店舗で著しくこのような商品が売れる」といったかたちにはなっていませんので、軸になる部分はだいたいどこも同じだと考えています。

浮城氏からのご挨拶

浮城:本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。引き続き、応援のほどよろしくお願いします。

配信元: ログミーファイナンス

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