◆ “150円の大台”目前”…
日米3連休を背景にした“流動性低下”が目立つ中、ドル円は“あれよあれよ”という間に“150円手前”へと駆け上がりました。
ただ“目ぼしい材料”は見当たっておらず、いわゆる“消去法的”に進行したと見られるところです。
強いてあげるなら「日銀年内追加利上げ見送り」を背景にした“円売り→ドル買い”と、「ECB利下げ観測」を背景にした“ユーロ売り→ドル買い”が重なったことが、影響したと見られます。
それでも既存の材料であるだけに、その歩みは極めて“緩やか”であり、あくまで冒頭で記した“消去法的”に進行したと見るのが自然ということになります。
◆ 流れはまだ“上方向”だが…
それでも“150円の大台”が控えているとあっては、“もう一段の上値模索”は入らないとも限りません。
特にNYダウ/S&P500の史上最高値更新を背景に、日経平均は“4万円回復”を示現していますので、“リスク選好→円売り→ドル買い”が入らないとも限らない点には注意が必要といえます。
◆ 最も懸念させる“ストップロス”は大きくない…?
ただ「中東情勢悪化」への思惑は燻り続ける中、本日は「衆院選の公示」があります。
“自公過半数割れ”が意識される中、石破首相としては「インフレ(物価)対策」を前面に打ち出さざるを得ないと見られるだけに、いつ「円安けん制」が入らないとも限りません。
さらに国内個人投資家のポジションを見ると“逆張り傾向(ドル買い減)”ではあるものの、それが“ドル売り増”につながっているわけではありません。
そうなると前記“150円の大台”を突破しても、懸念される“ストップロス”はそれほど大きくない可能性が否めない…?
方向性としてはまだ“上値模索”であるだけに“流れに逆らう”ことになりますが、ここから先は“容易ではない(上値の重さ)”を想定しながら、神経質なマーケットと対峙したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
151.820(日足・一目均衡表先行スパン上限)
151.376(+2σ)
151.251(200日移動平均線)
151.071(100日移動平均線)
151.000(大台、ピボットハイブレイクアウト)
150.891(8/1高値、週足・一目均衡表先行スパン上限)
150.766(週足・一目均衡表基準線、月足・一目均衡表転換線)
上値5:150.635(20週移動平均線)
上値4:150.473(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:150.202(50週移動平均線)
上値2:150.103(ピボット1stレジスタンス)
上値1:149.971(10/14高値、大台)
前営業日終値:149.733
下値1:149.352(10/8~10/14の23.6%押し)
下値2:149.231(ピボット1stサポート)
下値3:149.099(10/14安値)
下値4:148.968(10/8~10/14の38.2%押し、9/30~10/14の23.6%押し、大台)
下値5:148.659(10/8~10/14の50%押し、ピボット2ndサポート)
148.588(+1σ)
148.401(10/11安値)
148.328(10/10安値、10/8~10/14の61.8%押し、ピボットローブレイクアウト)
148.020(10/9安値、10/8~10/14の76.4%押し、大台)
147.949(日足・一目均衡表転換線)
147.346(10/8安値)
147.226(20月移動平均線)
147.000(大台)
146.789(9/30~10/14の38.2%押し)
《11:15》
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