今週のポイント
米国の9月雇用統計の強い結果を受け、市場では米FRBが11月6-7日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で大幅な利下げを行うとの観測が後退しました。FRBの大幅利下げ観測の後退に引き続き支えられて米ドルが堅調に推移し、米ドル/カナダドルには上昇圧力が、豪ドル/米ドルには下落圧力が加わりやすいかもしれません。
9日にRBNZ(NZ中銀)の政策会合が開かれます。この結果にNZドル/円、豪ドル/NZドル、NZドル/米ドルが反応しそうです。会合における注目点は、“どの程度の利下げが行われるか”や“11月の会合についてのヒントが示されるか”になりそうです。
中東情勢には注意が必要かもしれません。中東情勢が一段と緊迫化する場合、リスクオフ(リスク回避)の動きが強まるとともに、豪ドル/円やNZドル/円などのクロス円が下押しする可能性があります。
今週の注目通貨ペア(1):<豪ドル/NZドル 予想レンジ:1.08500NZドル~1.11500NZドル>
9日にRBNZ(NZ中銀)の政策会合が開かれます。この結果が豪ドル/NZドルの行方に影響を与えそうです。
市場では、RBNZは9日の会合で利下げを行うと予想されています。利下げ幅については、0.50%になるとの見方が有力です。仮に利下げ幅が0.25%にとどまれば、NZドル高材料となって豪ドル/NZドルには下落圧力が加わりそうです。
RBNZの声明や会合の議事要旨にも注目です。市場では9日の会合だけでなく、その次の11月の会合でも0.50%の利下げが行われるとの観測があります。声明や議事要旨が11月会合での0.50%の追加利下げ観測を後退させる内容になれば、仮に今回0.50%の利下げが行われても、豪ドル/NZドルはそれほど上昇しないかもしれません。
今週の注目通貨ペア(2):<米ドル/カナダドル 予想レンジ:1.34500カナダドル~1.37000カナダドル>
4日に発表された米国の9月雇用統計が強い結果だったことで、市場では次回11月6-7日のFOMC(米連邦公開市場委員会)での大幅な利下げ観測が後退しました。FOMC議事録(9日)や米国の9月CPI(10日)などを受け、11月FOMCの利下げ観測が一段と後退するかどうかに注目です。
カナダの9月雇用統計が11日に発表されます。市場では、BOC(カナダ中銀)は次回10月23日の政策会合で0.25%の利下げを行うとの見方が有力です。カナダの雇用統計の結果を受けて、市場のBOCの金融政策見通しがどのように変化するのかに注目です。
11月FOMCでの利下げ観測が一段と後退して、次回BOC会合での大幅(例えば0.50%)な利下げ観測が強まる場合、米ドル/カナダドルには上昇圧力が加わりそうです。
原油価格の動向も材料になる可能性があります。中東情勢の緊迫化による原油の供給懸念から、原油価格が上昇しており、米WTI原油先物は4日に8月30日以来の高値をつけました。原油高が一段と進む場合、米ドル/カナダドルの上値を抑える要因になるかもしれません。
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