ポンドドル１．３１台前半、安値付近に留まる＝ロンドン為替

ポンドドル１．３１台前半、安値付近に留まる＝ロンドン為替

　ロンドン午前はポンド売りが前面に押し出された。ベイリー英中銀総裁が金利引き下げに「もう少し積極的になる」可能性を示唆したことが、市場には意外感を持って受け止められたようだ。ポンンドドルは1.3250付近から1.3106レベルまで大幅に下落した。足元でも1.3110-20レベルと安値付近から離れていない。ポンド円は前日ＮＹ終値194.32近辺を下回ると安値を192.24近辺まで広げた。その後の戻りは193円には届かず限定的なものにとどまっている。ユーロポンドは0.8320近辺から0.8422近辺まで上伸し、高止まりしている。ユーロポンドの値幅は２年ぶりの大きな動きとなった。

　短期金融市場では１１月の英中銀２５ｂｐ利下げを完全に織り込んでいる。１２月についても追加利下げ観測が高まってきている。最新８月の英インフレデータでは、ＣＰＩサービスが前年比＋５．６％と７月の＋５．２％からインフレが加速した。市場ではユーロ売り・ポンド買いのポジショニングを続けてきており、きょうのベイリー発言報道でカウンターパンチを浴びた格好となっている。

GBP/USD　1.3109　GBP/JPY　192.54　EUR/GBP　0.8418