◆ 一時“円売り”、後に“ドル売り”… - 乱高下は続く
往って来い…。
先週末に続き、植田日銀総裁は“ハト派発言”を繰り返しました。
『政策判断に時間的な余裕がある』
これを「日銀年内利上げは遠退いた」と捉えたマーケットは、“円売り(戻し)”を加速させました。
また「中国の預金準備率引き下げ(0.50%)/金利引き下げ(0.20%)」も“株高の連鎖→リスク選好”として後を押した印象があり、ドル円を“144.691円”へと押し上げました。
一方で欧州タイム以降は、このリスク選好姿勢が“リスク通貨買い→ドル売り”につながりました。
さらに「米経済指標悪化」のみならず、格付け大手ムーディーズの「米国債格下げ警告」も加わったことで、次第に“ドル売り”は加速しました。
こうして“143.119円”へと押し下げられると、本日に入って“143円割れ(本稿執筆時安値は142.894円)”を示現するに至っています。
◆ 金利面では“ドル売り”が後押しされやすいものの…?
短期金融市場で見た「年内利下げ幅」予想を見ると、“0.75%が大勢(48%)”は変わらないものの、“1.00%が上昇(25%→35%)”しています。
このため金利面では“ドル売り”に作用しやすいと考えられますが、一方で冒頭に記した「日銀年内利上げは遠退いた」との見方からは“円買い加速”は想定しづらいと見るのが自然です。
そうなると“方向感定まらず”が継続する中、“上値は重いが、下値も堅い”を地で往く展開と見るのが、やはり妥当といえそうです。
オーダー状況を見ると、「ドル買いオーダー」は“143.00-142.70円”にまとまった規模で散見されています。
“下回ると加速”しかねない反面、そうでなければ“反発の要所”となり得る分水嶺…?
昨日の反落で“145円台”はかなり遠退いた印象がありますが、それでも“下値はしっかり”との見方は堅持したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
144.940(+1σ、大台)
144.691(9/24高値)
144.589(月足・一目均衡表基準線)
144.439(100週移動平均線、日足・一目均衡表基準線)
144.267(9/24高値後の76.4%戻し)
上値5:144.196(ピボット1stレジスタンス)
上値4:144.005(9/24高値後の61.8%戻し、大台)
上値3:143.793(9/24高値後の50%戻し)
上値2:143.580(9/24高値後の38.2%戻し)
上値1:143.273(20日移動平均線)
前営業日終値:143.162
下値1:143.000(大台)
下値2:142.739(9/16~9/24の38.2%押し)
下値3:142.624(ピボット1stサポート)
下値4:142.136(9/16~9/24の50%押し、日足・一目均衡表転換線、ピボット2ndサポート)
下値5:142.000(大台)
141.885(9/19安値、週足・一目均衡表先行スパン下限)
141.740(9/20安値)
141.533(9/16~9/24の61.8%押し)
《10:45》
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