◆ “円売り戻し”進行… - 一時“144円半ば”へ…
注目の「日銀会合」は予想通り“据え置き”でした。
ただもう一つの注目である「植田総裁会見」では、『政策判断には時間的な余裕がある』という発言が飛び出しました。
これを「追加利上げは急がない」と捉えたマーケットは、ドル円を“144.497円”へと押し上げました。
そして東京市場休場となる昨日はこうした流れを引き継ぎ、一時は“当該高値に迫る(高値は144.457円)”といった動きも見られています。
◆ ただ昨日は“巻き戻し”先行… - “143円前半”に押し戻され…
ただ「欧製造業/サービス業PMI悪化」にて“ユーロ円下落(高値から2円超安)”となったことで、欧州タイム以降はドル円も“連れ安”となっています。
さらにFRBメンバーより「雇用情勢に配慮した金融政策の必要性」に関する言及が相次いだこともあり、“米金利先安観→ドル売り”も目立ちました。
こうしてドル円は下落に転じ、一時は“143.164円”まで押し戻されるに至っています。
本稿執筆時は“その巻き戻し”がやや優勢ですが、“決め手に欠く”というのが実状といえそうです。
◆ そんな中、本日も“リスクイベント”が…? - 植田日銀総裁発言
こうした動きの“継続性”を探る展開が想定される本日ですが、短期金融市場を見る限り、米国側は“まだ割れて(年内利下げ幅0.50%:約50%、0.28%/0.75%:各25%)”います。
一方で植田総裁は本日、「大阪での懇談会に参加(挨拶:14時/会見:16時)」する予定となっています。
「追加利上げに慎重な姿勢」を示したばかりですが、それでも「来年序盤の利上げ観測
」が根強い状況下、ニュアンスの度合いはいかほどに…?
基本的には“膠着(揺れ動き)”と考えますが、“波乱要素は有”と見ておく必要がありそうな一日といえそうです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
146.619(+2σ)
146.560(20月移動平均線)
146.000(大台)
145.561(9/4高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値5:145.000(大台、+1σ、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:144.589(月足・一目均衡表基準線)
上値3:144.497(9/20-23高値、100週移動平均線、日足・一目均衡表基準線)
上値2:144.343(9/23高値後の戻り高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:144.020(大台)
前営業日終値:143.613
下値1:143.369(20日移動平均線)
下値2:143.260(9/23安値後の押し目)
下値3:143.164(9/23安値)
下値4:143.000(大台、ピボット1stサポート)
下値5:142.619(9/16~9/20の38.2%押し)
142.452(ピボット2ndサポート)
142.039(9/16~9/20の50%押し、日足・一目均衡表転換線、大台)
141.885(9/19安値、週足・一目均衡表先行スパン下限)
141.740(9/20安値、ピボットローブレイクアウト)
141.459(9/16~9/20の61.8%押し)
《11:15》
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